講演者インタビュー
「企業内読書会」のススメ
~コミュニケーション改善に留めずイノベーションにまで繋げる3つのフェーズ~
経営コンサルタント/作家/アルマ・クリエイション株式会社 代表取締役/NPO法人学修デザイナー協会 理事
神田 昌典氏
優れたコミュニケーションとは何でしょうか。それは関係性構築に留まらず、互いの思考フレームを広げ、個人の能力を高め、企業に今までにない活動を生み出す大きな原動力です。私達は、その優れたコミュニケーションを誘発する触媒として「読書会」に注目。参加者の固定概念を解きほぐすアンラーニングのフェーズから、自己を再発見し、今までにないアウトプットを出すまでの仕掛けと創出メソッドをお伝えします。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
組織の部門間コミュニケーションに悩みを持つ企業の人事ご担当や、教育研修ご担当者向けの内容です。世界最大級の読書会「リードフォーアクション®」の運営を通し、事業や組織課題の解決や変革、まちづくりなどを行ってきた実践知から、企業におけるイノベーション文化の醸成や内発的動機の発見につながる取り組みをご紹介します。組織のイノベーション推進を目的に読書会を行なう企業が増えており、リードフォーアクションの読書法の活用事例は、日本経済新聞でも紹介されました(2022年1月31日付日本経済新聞「書籍が開く人的資本経営 自律社員、人脈づくりに一役」)。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
リードフォーアクションの読書会は、企業文化、特にイノベーション文化の醸成や、社員の内発的動機の発見につながります。
人生100年時代となり、内発的な動機に基づき、学習やキャリアを開発していくことが重要と言われていますが、内発的な動機の見つけ方はまだまだ普及していないのが現状です。
現状維持バイアスが強い社員もいらっしゃる中、イノベーション文化を醸成していくためには、「アンラーニング」(unlearning、学習棄却ともよばれる)、すなわち保有している知識や蓄積してきたスキルなどのうち、有効でなくなったものを捨て、代わりに新しい知識・スキルを再インストールする仕組みを社内に体系的に導入していくことが重要です。内発的な動機付けの発見は、一人で行うことは難しく、チームで行う読書会は非常に有効な場となり得ます。
本講演では、イノベーションを創出していくための読書会を通したアンラーニングや、コミュニケーションの活性化、組織変革のデザインなどについて紹介いたします。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
本講演では、参加される方々の質問にできるだけ多く回答する形で進めていきたいと思っています。
「リードフォーアクション」で使われるファシリテーション技法を通して、創発から複雑な課題解決、イノベーションの具現化を支援し、それを実現する組織を担う人材を開発する独自プロセスが高く評価されています。
皆さまに、組織変革や人材育成のヒントをお持ち帰りいただければ幸いです。
- 神田 昌典氏(かんだ まさのり)
- 経営コンサルタント/作家/アルマ・クリエイション株式会社 代表取締役/NPO法人学修デザイナー協会 理事
- 日本発創造的課題解決法「フューチャーマッピング」の開発者。世界最大級の読書会「リードフォーアクション」創設者として事業や組織の課題解決、「大阪・関西万博2025」共創パートナーとして探究学習の普及を推進。総合ビジネス誌で「日本のトップマーケッター」に選出。2018年「ECHO賞」の国際審査員に抜擢。
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