株式会社CURIO SCHOOL 代表取締役
西山 恵太氏
事業創造の場では、ユーザーに寄り添うプロダクト・サービスデザインが必須要件となり、デザイン思考の導入・活用が拡がっています。本講演では、研修等は実施しているが、デザインシンカーの育成が進んでいないという課題感(アウトプットが今までの発想と大差ない等)をもつ事業開発・人材育成の責任者向けに、デザインシンカー育成の陥りやすいワナ・実践的方法を弊社の知見をもとに紹介します。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
既存組織からエース人材を引き抜き、デザイン思考を取り入れて新規事業開発を行っているが、 デザイン思考を本当の意味で使いこなせる人材(デザインシンカー)が育たず、十分な成果が出せていない、という課題を抱えている企業もあるかと思います。 本講演では、どうすれば実践できるデザインシンカーを育成できるかという点について紹介します。
同時に実践できるデザインシンカーが存在したとしても、彼らを活かす組織文化・仕組みが十分に設計されていなければ、成果を出すことができません。 デザインシンカーの育成における課題だけでなく、デザインシンカー育成後に事業開発を推し進めるための課題と対応策について紹介します。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
私は大学でデザインを学び、前職ではデザイン思考を用いた事業開発の支援を行いました。 そして現在はデザイン思考をベースとした教育プログラムの開発・企業向け事業開発の支援を行うなど、デザイン思考をベースに、さまざまなことに取り組んできました。
一方、最近はデザイン思考という言葉が独り歩きし、企業が全社研修などでデザイン思考を取り入れる動きがありますが、1日や3日間のワークショップ・研修で、デザイン思考を習得したと勘違いしていることが多いように感じます。 本物のデザインシンカーが育っていないにもかかわらず、「デザイン思考はだめだ」「次は○○思考だ」と判断している企業が存在しています。
しかし、本物のデザインシンカーを育成していないのに、 簡単にデザイン思考を否定するのは大きな間違いです。
では、なぜ本物のデザインシンカーが育たないのか。その背景にはデザインシンカーの定義があいまいであること、必要なスキルを育むための方法が不明であること、デザインシンカーを活かすための組織文化が醸成されていないこと、多様なバックグラウンドを持つ人材の不足などがあります。
本講演では、BtoB企業が新規事業開発のためにデザインシンカーで構成したチームを立ち上げ、最初からヒット商品を生み出している事例などの実例を元にデザインシンカーの定義や必要なスキル、育成方法について紹介します。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
デザイン思考を導入するかどうかで悩んでいる企業よりも 、すでにデザイン思考を導入しつつある企業が対象となります。
当日オンラインでお会いできることを楽しみにしております。
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