(株)インターネットインフィニティー 介護コンシェルジュ相談員 介護支援専門員
吉井 しのぶ氏
仕事と介護の両立支援は、一朝一夕には実現できません。そこで本講演では、両立支援の取り組みを継続的に見直す「正のサイクル」の定着を目指します。国のデータから自社の両立支援の現状を確認し、克服すべき3つの課題を洗い出します。そして企業の好事例から、「正のサイクル」の定着に必要なポイントを明らかにしていきます。また、働き方の変化も踏まえ最新の情報を紹介いたします。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
従業員の介護離職を防ぐために、会社としての取り組みを始めることの重要性は認識しているが、何から手を付ければよいのかわからない。取り組みは始めているものの、成果が見えず、どう進めて行けばよいのか悩んでいる。
そうした課題をお持ちの方に、介護と仕事の両立支援のポイントや具体的な方法をお伝えいたします。
取り組みを進めるためには、まず自社の立ち位置を確認いただき、克服すべき課題を知ることが大切です。多くの企業で挙げられる三つの課題と照らし合わせながら考察することで、両立を進めるためヒントやコツを得ていただければと思います。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
介護に直面するのは、40~60代の働き盛りの方が中心です。こうした従業員が仕事と介護の両立ができずに、突然介護離職してしまえば、企業にとって大きな痛手となります。少しでも介護離職を防ぐことできるよう、多くの企業のお取り組みをお手伝いさせていただいています。
そのような中、体制作りをうまく進めている企業の特徴が見えてきました。もちろん、最初からスムーズに進んだわけではありません。試行錯誤を繰り返しながらも、地道に取り組むことが、体制づくりには大切なことです。
そのようにして両立のしやすい環境を整えた企業の取り組み方法を皆さまにご紹介いたします。他社の取り組みを参考にしながら、それぞれの職場環境や働き方に即した支援体制を整えていただけばと思います。
「正」のサイクルを回すことがポイントです。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
介護は、個別性が高い、突然始まる、いつ終わるかはわからない、といった特徴があるため、支援体制を整えることが難しい側面があります。
急速に進む高齢化、コロナ禍における自粛生活の長期化などにより、介護が必要な高齢者が増え続けることが懸念されています。介護をしながら仕事をすることは誰にでも起こり得る、と考えて準備を進めることが必要です。
両立のしやすい職場環境を作るためには、根気強く取り組みを続けることが大切です。自社の状況を知り、仕事と介護の両立支援を考える機会にしていただけますと何よりです。
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