英語&スキルトレーング BizCom 代表
鹿野 晴夫氏
英語力の必要性を訴えたり、TOEICなどのテストや研修を実施しても、社員の英語力が伸びないという相談が少なくありません。原因を突き詰めると、英語に苦手意識のある社員への「動機付けの弱さ」と、英語学習を習慣化するための「サポート不足」に行き着きます。本講演では、脳科学や第二言語習得理論の知見から、すぐに実行できる英語学習の動機付けや学習継続のサポート方法をご紹介します。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
「(ご自身を含めて)社員の英語力を高めたい」「社員に自己学習に励んで欲しい」「現在行っている英語教育や研修を見直したい」とお考えの人事教育ご担当者や経営層に向けての内容です。
当社の20年を超える分析では、英語教育・研修の成否の分かれ目は、「英語自己学習の効果的な動機付け」と「適切な継続サポート」の有無にあります。
その一番の理由は、英語力アップには、時間がかかるからです。たとえば、TOEIC L&Rテストでは、100点アップに200~300時間が必要です。必要な時間をすべて業務時間内の研修で行えるなら、動機付けも継続サポートも不要かもしれません。しかし、研修に時間やコストをあまりかけられないのであれば、「英語自己学習の効果的な動機付け」と「適切な継続サポート」が必要です。
本講演にご参加いただくことで、すぐに取り入れることのできる効果的な動機付けの方法と適切な継続サポートの方法がわかります。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
当社創業の経緯は、私が学生時代から英語が苦手だったことにさかのぼります。英語を避け、大学は工学部に進みました。就職してからも、英語を避けていましたが、29才のとき海外出張に行くことになりました。まったく聞き取れず話せず、英語の必要性を痛感しました。
とは言え、英語学習には不安しかありません。29年間できなかった・始められなかったものができる気もしなければ、習得まで続けられる気がしなかったのです。
そんなとき、会社で英語学習法のセミナーに参加しました。そこで、英語学習が何であるかを知り、実際にいくつかのトレーニングを体験することで、はじめて「出来る気・やれる気」がしたのです。そこからの経緯は、プロフィールに記載した通りです。35才で起業し、効果的な英語自己学習法を極めるべく、直営のスクール「BizCom東京センター」を立ち上げ、学習法の研究を行うとともに、企業研修を通じて学習法を普及しています。
当社は、昨年で20周年を迎えましたが、この間に、学習法の理論的背景となる脳科学や第二言語習得理論の研究が進み、それらを土台としたトレーニング法も進化してきました。そこで、20周年の機会に、理論とトレーニングを「英語回路マップ」として図にまとめました。
今回の講演では、この「英語回路マップ」をご紹介し、実際にトレーニングを体験いただくことで、皆さんにも「できる気・やれる気」を実感していただこうと考えています。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
英語研修の真の成果は、貴社の業績に貢献することです。しかし、短期間の研修で業績に貢献できるほどの英語力を身に付けることは困難です。
では、何を持って英語研修の成果と呼ぶべきでしょうか。研修に対する満足度でしょうか。TOEICなどのスコアアップでしょうか。我々は、研修前後の行動変容だと考えます。
英語学習における行動変容とは、自己学習の習慣を身に付けることです。自己学習により、継続的な成長が実現でき、貴社の業績への貢献につながります。自己学習は、成長のマインドセットができた証でもあり、その波及効果は英語のみにとどまりません。社員の成長を考える皆さまとお会いできることを楽しみにしています。
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