［主催］日本の人事部「ＨＲカンファレンス」運営委員会 ［後援］厚生労働省

――　今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか？

1on1 MTGは、人材育成や部下理解のためのパワフルなツールですが、導入担当者や人事の方からは、「導入したものの、なかなかそのビジョンが浸透せず、形骸化してしまっている」「ただでさえ忙しいのに、“雑談”の時間を強制されるのは勘弁してほしい、と現場から言われる」などの声をよく耳にします。

本講演では、ヤフー株式会社で1on1 MTGの浸透を人事の立場で主導され、 現在は社外にでて導入コンサルティングや研修を手がけている堀井 耕策氏にご登壇いただき、徹底的な組織導入をされたご経験を交えてお話しいただきます。

1on1 MTGを導入したが課題がある、または導入予定がある企業の人事を中心とした方にご参加いただき、「成果を出す1on1 MTG」を導入するためのポイントについて考えてまいります。

――　今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。

自律型組織を実現するには、組織は人材が魅力を感じる仕事やキャリア、職場を提供し、人材は自己成長と組織に貢献 する、という互恵の関係が重要であり、そのためには組織開発に取り組んでいかなければなりません。そこで重要なのが 、上司がときにメンター、コーチ、ティーチングの技術を使いながら、部下の成長を引き出していく、1on1 MTGです。

「成果を出す1on1 MTG」について、堀井氏は「部下を支援する（成長促進・目標達成）対話の場」と位置付けています。「1on1 MTGがうまくいかない」という企業では、「なんのためにやるのか」が、上司部下を含めて浸透していないことが多いといいます。 組織に導入する上でのノウハウは、今回の講演のポイントのひとつです。

また、支援型リーダーが能力を発揮するための鍵とは、部下の内発的動機（興味関心、探究心、価値観）を知り、それをベースに対話を仕掛けていくことです。つまり、部下が何を考えているのか、仕事において重視していることは何か、どのような個人的な成功を考えているかを引き出し、組織のビジョンや価値観との方向性をあわせていくことが大切で す。

忙しい日常、または離れた場所で仕事を進めるなかで、どのように部下を理解し、「対話の力」を発揮させることができるのでしょうか。部下支援のための「対話の設計」 も、聞いていただきたいポイントです。

――　講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

東京オリンピックで多くのメダルを獲得した柔道日本代表チームの井上監督が「選手がなにを考えているかを引き出し、合った道筋を考えることが力を伸ばす近道になる」と語っているように、支援型リーダーシップは、唯一の解がない時代の人材育成に適したリーダーシップのあり方だと思います。

「HRアワード2021」で入賞したAttunedは、個人の価値観に影響を与える内発的モチベーションを可視化するので、1on1 MTGで本音を引き出しやすくなります。また、上司と部下間での価値観のギャップが見える化され適切なアクションがレコメンドされるので、個人の価値観に合わせたコミュニケーションがとりやすくなります。

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