(株)RiceBall 代表取締役/(社)まなびやアカデミー 代表理事
谷口 秀人氏
我々は誰しも、無意識に昨日までと同じ行動を繰り返す傾向があります。仕事においても同様で、意志を持つことなく、惰性で受け身で働いてしまっていることがあります。本講演では、欧米で浸透しつつある「ジョブクラフティング」という手法を基に、この現状を打破するためのポイントを解説します。子供の頃の図工の授業で工夫をしながら創作をしたあの感覚を仕事にも取り入れてみませんか?
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
日本における「仕事に対する満足度」は、世界で何番目だと思いますか。
ある調査によると、日本人の「仕事に対する満足度」は世界で28位です。
さまざまな理由が考えられますが、同調圧力、予定調和、上意下達などの文化が影響していることが考えられます。
そして、私たちは昨日まで行っていることを無意識に今日もやってしまうオートパイロットの傾向を持っています。
これらが組み合わさった結果として、日々の仕事に対して、惰性、受け身になり、仕事の満足度が低い状態に陥っています。
この状態が、日々の業務の成果にマイナスの影響を及ぼすことは想像に難くないと思います。
本来、我々の日々の仕事は必ず誰かの何らかの役に立っています。
そして、日々の業務に何らかの自分なりに工夫を加える余地があるものです。
この状態を打破したい、惰性・受け身の社員が多い組織を主体的に取り組む組織に転換したいという方は、ぜひご参加ください。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
「ジョブクラフティング」
このワードを耳にしたことはありますか。欧米では浸透しつつありますが、国内ではまだまだ耳馴染みがないと思います。
これはアメリカの2人の学者が発表した、「仕事に対する認知や行動を自ら主体的に修正していくことで、退屈な作業や“やらされ感”のある業務をやりがいのあるものへ変容させる手法」です。
具体的には、自身の大事にしているものを整理した上で、日々の仕事を洗い出し、
(1)コグニティブ(認識)
(2)リレーション(関係性)
(3)タスク(仕事内容)
というフレームから捉え直すことで、惰性、受け身の仕事からの脱却を図り、主体性を発揮する状態をつくり出すものです。
本講演では簡易的ではありますが、上記を体感いただけるワークもご用意しておりますので、紙とペンをご準備ください。
その他にも動画などを交えながら、まずは人事の皆さまに「あるある!」「たしかに何となくやっているかも……」「うちの組織にあてはまる……」と認識いただければと思います。
(1)簡易診断・ワーク:単なるインプットの場ではなく、自身の日常業務と接続するできるようになります。
(2)オリジナル動画:従業員が感覚的に理解し、ご自身の日々の仕事を捉え直しやすくします。
「ジョブクラフティング」は、まだまだ日本では耳にする機会が少ないと思いますので、一つの知見としてぜひご参加ください。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
御社の社員の方々の「仕事に対する満足度」を想像してみてください。いかがでしょうか。
もちろん、個人差はあるものですが、全体的に満足度が低い、という印象だとすれば、それは、仕事を惰性で、受け身でこなしている状態なのかもしれません。
果たして、人生の多くの時間を占める仕事に対して、流れ作業のような取り組みに陥っていてもいいのでしょうか?
本来、僕らは仕事を通じて、誰かの何らかの役に立っています。
どんな仕事でも誇らしいことだと自覚することが出来ます。
仕事を誇らしく思うことで、人生が誇れるものになっていきます。
「自分の人生を誇れる人で溢れた世界」をみなさんと一緒に創っていきたいですね。
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