株式会社HRインスティテュート 代表取締役社長 シニアコンサルタント
三坂 健氏
自律的に考え行動する「次世代リーダー」の育成は、実務上の困難な課題を割り当てること(タフ・アサインメント)と、それを最初から最後まで、上司や周囲の人を巻き込みながらやりきる経験が不可欠です。本講演では、その経験を意図的に作り出し、運用している企業事例をもとにしながら、アサインメントを通して、リーダーとしてのスキル、スタンスを獲得する仕掛けづくりを解説していきます。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
外部環境や市場の変化、技術の進化のスピードが速くなりつつある昨今、企業経営のかじ取りはますます難易度が高まっています。「VUCA」の時代とも言われ、過去の延長線上に答えが存在するとは限らず、物事が瞬時に大きく変わり得るのを前提に生きることが、もはや世界的な共通認識となっていると言っても過言ではありません。そんな環境下でも企業には成長を続けることが求められます。
一方で、多くの日本企業が後継者不足という悩みを抱えています。特に創業から数十年以上が経過した「成熟した」企業においては、「次世代リーダー」の育成が急務であるにもかかわらず、育成の仕組みを社内に備えていないという声が日々のコンサルティング現場でも数多く聞かれます。こうした課題をお持ちの企業の皆さまにとって有益となる人材育成、組織開発の手法をご案内いたします。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
「リーダー」を育てる上では、実務において困難な課題を割り当てること(タフ・アサインメント)と、それを最初から最後まで、上司や周囲の人を巻き込みながらやりきる、という経験が欠かせません。
困難な課題と向き合い、答えのない中で課題を解決する経験を積むことで、健全な危機意識と問題意識を持ち、自ら動き周囲に影響を与えるリーダーへと人は成長します。
前述した「成熟した」企業の中でも、ごくまれに計画的かつ継続的に次世代リーダーを育成している先進企業があり、あえて外部の視点を入れた「次世代リーダー・ワークアウト」の仕組みを運用されています。
では、「次世代リーダー・ワークアウト」はいったいどのようなものなのでしょうか。
「次世代リーダー・ワークアウト」は約6ヵ月から1年という期間にわたり(※柔軟にカスタマイズ可能)、育成対象者の上司も巻き込みながら、コンサルタントが並走しファシリテーションやフィードバックを行いながら、参加メンバー自らが経営上の主要課題の解決策を策定します。
その過程において、参加メンバーの実践的な戦略立案スキルやリーダーシップの習得、経営意識や経営に対する価値観の醸成等を可能にします。
その結果として、「人は仕事で育つ」「仕事の起承転結を経験する」「上司と部下の関係性を育む」の三つを軸に「課題解決」と「人材育成」を同時に実現へと導きます。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
本講演では次世代リーダー育成の仕組み、並びに実践事例についてご紹介いたします。
後継者育成、次世代リーダー育成、自律型社員の育成、将来的にティール組織、ホラクラシー型組織を目指す経営者、企画担当者にとって有益な内容となります。ぜひご参加ください。
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