［主催］日本の人事部「ＨＲカンファレンス」運営委員会 ［後援］厚生労働省

――　今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか？

コロナ禍において、多くの企業がテレワークの整備を急ピッチで進めてきました。そしていま、テレワーク疲れや孤立感による従業員の休職や離職が企業にとって課題になっています。

従業員は、同僚とコラボレーションして働く機会が減り、やりがいを感じられる瞬間が少なくなったことで、今の会社で働く意味を見失いかけているのです。マネージャーはより深刻です。物理的に離れたメンバーを束ね鼓舞するとともに、ビジネスを成長させる必要があり、疲弊しています。

しかし、人事の業務量はコロナ前よりも増えており、現行の業務を維持しながら人事部の限られたリソースで従業員とマネージャ一人ひとりをケアすることは困難です。さらに、既存の人事基幹システムの刷新には数年かかります。

上記のような課題とジレンマをお持ちの方、つまり「従業員および人事部の生産性とエンゲージメントの維持・向上」を目指す方々に、ぜひ視聴していただけたらと思います。

――　今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。

NTTデータの先進的な事例にぜひ注目ください。コロナになる前までは対面中心のコミュニケーションが従業員にその企業で働く意味を与え、マネージャーにメンバーを鼓舞する力を与えていました。しかし、働き方を選択できる時代においては対面を前提にする事はできません。そのような中、NTTデータはデジタルワークスペースを提唱し、先んじて社内変革の中で体現されてきました。それは従業員がデジタル空間上で一元化された情報と業務プロセスのもと、いつでもどこでも安心して仕事に集中できるデジタルプラットフォームの実現です。

本講演では先進的な働き方に取り組むNTTデータをお招きし、社内DXがどのように始まり、どのような課題を乗り越え優れた従業員体験を実現されたのか、その成功の鍵についてお話を伺います。そして、弊社ServiceNowも2021年Q2時点でNTTデータを含むグローバルで約6,900社（Fortune500の約80%）にDXのプラットフォームとして採用されています。その経験をもとに、人事部をデジタルの力でいかにスピーディーにエンゲージメントと生産性向上を両立する組織に変革できるのか、その方法をご紹介したいと思います。そして、従業員にストレスを与えるものと理解しながらも私達が知らず知らずのうちに制約だと思い込んでしまっている“ある考え方”のシフトがDX戦略の鍵になる事をご紹介したいと思います。

――　講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

私はこれまで人事コンサルタントとして、そしてグローバル企業の人事部デジタルHR責任者として、企業のDXを内外から推進してまいりました。本講演では、ServiceNowとしての知見とこれまでの業務経験をもとに、皆さまの視点に立ち、具体的な言葉で、価値を感じていただける情報をお届けできればと考えています。

ご参加いただける皆さまには、従業員にどのようなポジティブな体験をしてもらいたいのか、今はどんなネガティブ体験をさせてしまっているのか、事前に少し考えてみていただけると幸いです。本講演が皆さまが思い描いた従業員エクスペリエンス向上の取り組みに少しでもお役に立てたらと思います。

• この記事をシェア