株式会社キャリアエッセンス 代表取締役社長
倉田 嵩之氏
「面接官のカンと経験に依存気味」「活躍人材と期待したが現場からは今一つの声」、採用担当の半数以上が見極めに改善の余地があると感じています。ワークサンプルテストは、GAFAM等の欧米企業がスキルをより的確に見極められることから導入しているなど、注目を集めています。本講演では、概念に加えて既存の採用手法との違いから運用事例まで、より効果的な採用手法の情報をお伝えします。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
面接官のカンと経験に依存気味の採用を脱却し、活躍人材を的確に採用することで自社の業績向上を図りたい考えている人事の方に本講演を設計しております。
候補者の学歴や経歴は良かった、面接の受け答えも良かった。 しかし、いざ配属させてみると、期待を下回るパフォーマンスであったというご経験のある採用担当の方がいらっしゃることと思います。また、人材要件などは定めているものの、最後は面接官の感覚で判断しており、現状の採用のあり方に疑問を感じていらっしゃる採用担当の方もいらっしゃることと思います。
特に日本の新卒採用においては海外と比較して「ポテンシャル採用」の要素が強く、また、実際「ポテンシャル=人の可能性」を一時の面接で見極めることは困難であることから、活躍するかどうかは入社するまで不明瞭な部分が多いのが現状です。また、中途採用においても会社経歴に依存した判断により、ミスマッチが起こるケースが発生しています。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
採用のミスマッチ、特にスキル観点でのミスマッチを防ぐ手法として、最も妥当性の高いものがワークサンプルテストです。ワークサンプルテストとは候補者に実際に模擬的な仕事をさせてみて、能力を推定するテストです。GAFAMなど の欧米企業では導入が進んでおり、ワークサンプルテストを用いることで、スキルをより的確に効率的に見極めることが可能です。
近年、特に新卒採用活動においてインターンシップが急速に普及しており、インターンシップで十分ではと思われる方もいらっしゃることと思います。しかし、採用本選考に結びつくインターンシップは少ないのが実態です。仕事をする力を見極めるには仕事をさせてみるのが良いというのはシンプルかつ妥当ではありますが、本格的な実務を提供し、選考に直結させるインターンシップを運営することは企業にとって負担が大きいことは明白です。
ジョブ型雇用・採用の導入、グローバルな競争の高まり、転職市場の活性化を踏まえて、スキル要件をより求めていくべき、求めざるを得ない潮流が日本にも来ているかと思います。
今回は株式会社人材研究所代表取締役社長、曽和様をお招きし、既存の採用手法の分析や問題点、そして、ワークサンプルテストの概念に始まり、既存の採用手法との比較を踏まえた上で、ワークサンプルテスト有用性や運用事例、導入・設計におけるポイントや注意点等をお伝えできればと思います。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
ワークサンプルテストというワードを初めてお聞きになる方、概念はご存じでも設計・運用が難しいと感じていらっしゃる方は、ぜひ本講演をお聞きいただければと思います。採用選考活動をアップデートするための有益な情報をお伝えできるよう全力を尽くします。どうぞよろしくお願い致します。
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