株式会社NRIJ 代表取締役社長/NRI認定コンサルタント
観音寺 一嵩氏
他部署との調整や、社外との交渉がうまくできずに悩んでいるビジネスパーソンが増えています。その原因は、調整や交渉のやり方がわからないまま我流で行い、同じミスを繰り返しているからです。それでは、思うような成果が得られず交渉において自信が持てません。本講演では、調整や交渉における社員のスキル格差を埋めるため「5つの説得テクニック」に焦点を当てて解説します。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
他部署との調整や対外交渉がうまくできずに悩んでいる社員が多くなったと心配している部門責任者の方、人事・研修担当の方向けの内容です。
なぜ、貴社の社員の方は、調整や交渉(説得含む)がうまくできないのでしょうか? それは、聖徳太子の「和を以て貴しとなす」の教えに始まり「争いごとを嫌う」日本人の国民性にあります。また、家庭や学校で、それらを体系的・論理的に学ぶことがほとんどないこともその一因です。
社会人になり、調整や交渉が必要となる職務に就いて初めて遭遇するため、我流ではなかなか相手を説得し成果をあげることはできません。そこで、いつまで経っても交渉に自信が持てません。それらの社員の方に一刻も早く交渉を体系的・論理的に学んでもらい、相手を理論立てて説得し成果をあげることによって自信を持ってもらえます。
本講演では、交渉スキルの主要構成要素の一つである「 5つの説得テクニック」に焦点を当てて解説します。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
「5つの説得テクニック」の導入口として、本講演ご参加の皆さまに弊社の「交渉スタイル診断」を受診してもらい、まずご自身の「交渉スタイル」の特徴を知ることにトライしてもらいます。
誰でも、何らかの交渉スタイルを持っています。交渉力(説得力を含む)を高めるための第一歩は、今までの経験の中で構築してきたご自身の交渉スタイルを把握することです。15 問の質問に答えることで診断される交渉スタイルは「5つの説得テクニック」で構成されており、それらの要素の説明と活用方法を解説します。簡単な診断テストですが「よく当たっている」との多くの声をいただいています。
また、同部署の複数社員の「交渉スタイル比較表」を作成することで、個々の社員の交渉スタイルの特徴が浮き彫りになります。それをもとに、特に交渉で自信が持てない社員に対して、弱点や留意点、および強化ポイントを指摘し、その対処法などを指導することができるという声も多く聞きます。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
前記のように日本人のビジネスパーソンは「交渉下手で交渉嫌い」の方が多くみられます。私も、20年近く交渉セミナーに携わっていますが、いまだにその状況に大きな変化はありません。
しかしそれは、多くの方が交渉を誤解していることに起因しています。その誤解を解いてあげることで、交渉に対する正しい理解を得るとともに、交渉に対するアレルギーを解消しています。
「礼儀正しいフランクさ」を持って相手を説得できるようになれば、相手の理解と協力が得やすくなり、従来にない成果を上げることができます。まず、交渉の導入口としての「説得テクニック」を披露させていただきますので、楽しみながらその効用を実感してもらえれば幸いです。
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