株式会社ベネッセi-キャリア 大社接続事業本部 本部長
風間 直樹氏
新卒採用戦略において、今後待ち受ける変化への先手を打つためには大学・大学生の3つの変化をおさえる必要があります。それは「大学入試の変化」「大学教育の変化」「大学生の変化」です。本講演では、これらの変化がどう密接に関わっているかをひも解き、それをつなぐキーワード「思考力」を踏まえながら、数年後の変化を見据えた新卒採用戦略のポイントをお伝えします。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
今後の新卒採用戦略を検討されている方、特に「就職活動生の変化を先んじて捉えたいが、必要な情報がそろっていない」とお悩みの採用責任者の方に 役立てていただけると考えます。
「数年後を見据えた新卒採用戦略」について多数のご相談をいただく中、採用戦略において重要ながら企業の方が得るのが難しい情報が「大学・大学生の変化」です。
現在、大学・大学生は大きく変化しています。 代表的なものは「大学入試の変化」「大学教育の変化」「大学生の変化」です。この影響で、就職活動生の意識・行動が変わっていくことが考えられます。
これらの変化を捉えることで、先を見据えた採用戦略が可能になります。そのために、個々の事象がどう密接に関わっているかをひも解き、それをつなぐキーワード「思考力」についてご紹介します。この「思考力」を採用時に適切に評価する仕組みの構築を通し、今後の新卒採用戦略で先手を打つポイントをお伝えします。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
本講演では弊社の大学支援を通じて得ている大学・大学生の情報と、採用担当の方々からいただいている課題とのつながりを考察し、今後の採用戦略を考える際におさえておくべき大学・大学生の変化を三つに整理してお伝えします。
1点目は、 大学入試の変化です。大学入試制度・入試問題の変更により、これまでは「基礎学力」を重視していたものから、「思考力・判断力・表現力」、「主体性・多様性・協働性」も含めた「多面的な学力観」を評価しようとしています。今後、大学生の資質や能力の変化が予測されます。
2点目は、 大学生の変化です。コロナ禍の環境で、これ までのように大学に行き授業を受け、部活動に取り組むということが難しくなり、Webでのやり取りが中心となる中、学生の経験に変化が生じています。
3点目は、 大学教育の変化です。大学においてもAI・データサイエンス領域の科目を学部問わず必修化するなど、新たな学びが活発化しています。このような最先端の知識の学びは大学卒業後もアップデートし続けることが求められ、学び続けるために必要なベースとなる汎用的能力を可視化し育成することに大学も力を入れています。
上記の変化を線でつなげて考えると、24卒と25卒の間で大きく影響が出ることが見込まれます。これらの変化を踏まえて数年後に必要になる新卒採用の方向性を考察していきたいと思います。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
ベネッセi-キャリアでは「まなぶとはたらくをつなぐ」という企業理念のもと、新卒採用支援事業だけではなく、大学支援事業も行っています。その中で、年間授業講座提供数8,000コマ、アセスメント年間26万人受検などの実績を通じて多くの大学関係者、学生にお会いし、最新の情報を保持しています。
一方で、企業の採用責任者の方からは、大学の変化とそれに伴う新卒採用への影響を見据えた情報の入手が困難であることをお悩みとしていただきます。
大学・大学生と新卒採用をつなぐ情報をお伝えできる企業として、大きな変化が予測される新卒採用を見据えて、各企業の採用担当者様が先手を打つための情報をお届けします。
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