KANDO株式会社 代表取締役/会議再生屋
高橋 輝行氏
企業成長を実現するためには、組織全体が企業の方針を理解することが重要ですが、経営層と現場の考え方にズレが生じている企業を多く見てきました。特にコロナ禍では物理的な距離が遠くなりコミュニケーションギャップが生まれやすいのではないでしょうか。本講演では、会議に焦点を当て、経営層やリーダーが発揮すべき、社員の理解力を向上させる思考法について事例を交えて解説します。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
本講演は「新商品/新規事業開発」「既存事業のリブランディング」といった「顧客創造」に取り組む全ての企業を対象としています。
会議とは本来、顧客創造のために使われるべきものであり、企業活動の原点です。 答えを出せるメンバーを集め、考える役割を分担し、頭の中にあるイメージを掛け合わせながらアウトプットを作り出していくことによって実現します。つまり、会議における「頭の使い方」「頭の使わせ方」がカギになります。テレワークが主体になりつつある今、これまで以上に会議における頭を動かすスキルが求められることは間違いありません。
企業で顧客創造を主導する、経営層やリーダー、プロジェクトマネジャーがメンバーの頭を動かし顧客創造を実現できるようにしたいと考える、人材育成ご担当者にご参加いただけると幸いです。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
顧客を創造する会議に取り組む アイリスオーヤマ や 良品計画 、 星野リゾート など は、面白い商品やサービスを生み出し業績も安定しています。一方で、9割以上の企業では「忖度会議」や「妥協会議」、「答え合わせ会議」など、顧客創造会議とは無縁の会議が行われ、社員の頭(リソース)を活かし切れているとは言えない状況です。
私たちはこれまで、100以上の企業で新商品開発や新規事業開発に伴走し、会議での頭を動かすスキルの開発と定着を行ってきました。結果として、これまでにない商品や事業を生み出し、メンバーの思考や働き方、会議の使い方のアップデートを通じた組織変革を実現してきました。
今回は、人材開発という視点から、顧客を創造する会議の全体像に触れながら、会議でのディスカッションのベースとなる「思考のキャッチボールをするための六つのスキル」に絞ってご紹介します。
● 思考のキャッチボールをするための六つのスキル
1.思考を「翻訳」する
2.思考を「分解」する
3.思考を「具体化」する
4.思考を「並べ替え」る
5.思考を「構造化」する
6.思考を「要約」する
この中でも特にポイントとなる、相手の頭にシンクロするためのスキルである「要約」や、会議でのアイデアをアイデアで終わらせることなく使える知恵に変換する「翻訳」など のスキルを抜粋し、具体例を交えながら体験頂きます。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
ピーター・F・ドラッガーは「企業の目的とは『顧客の創造』」である」と、名著『 マネジメント』で語っています。顧客を創造できない企業は、遅かれ早かれ淘汰されます。顧客が感動するモノやコトを生み出し、顧客を創造し続けられる企業になるための第一歩として、自社の会議を見直してみませんか? そこには、必ず経営のブルーオーシャンが存在します。従業員の脳力を高め、顧客を創造し、持続可能な企業にすることこそ、経営の重要なテーマです。皆さまのご参加をお待ちしております。
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