コンティニュウ株式会社 代表取締役社長/コーチアプローチファシリテーター連盟 理事長/名古屋工業大学 講師
大山 裕之氏
ダイナミックケイパビリティを強化するには、急激な環境変化に対応できる組織、個を活かし部下と信頼関係を構築出来るリーダーが必須です。個々人の生き方あり方を大事にし、上司部下のナラティブを起点に、組織ナラティブを作り出し、方向性を束ねる≒企業変革力に繋げるステップを解説します。アフターコロナは変革の大チャンスです。ナラティヴという概念でパラダイムシフトを起こしましょう。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
アフターコロナ、環境の急激な変化に対応できる組織には、「ダイナミックケイパビリティ=企業変革力強化」は最重要課題です。また、個々人の価値観、働き方も大きく変化したため、マネジメントは個人を尊重する大変革が必要です。
その礎となるのは、メンバー個人もリーダーも、まずは自分自身のあり方、価値観、人生をしっかり認識し、その上でこれからの組織の方向性を考えこれを束ねていく力「 ナラティヴマネジメント」です。
以下のような人事部門、経営課題に対しての新しい解決手法についてお話しします。
・組織のビジョン、フィロソフィーを現場にどのようにして落とし込んだらいいかわからない
・企業変革力を高めたいがどこから手を付けたらいいのかわからない
・いろいろな研修を行っているのだが、一向に成果が現れない
・管理職の危機感が乏しく自らの変革の必要性を理解していない
・1on1やコーチングがうまく行かない
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
ナラティヴマネジメントの効果は、無限大です。
●個人に対して
・いきいきと自分らしい生き方ができる、可能性を広げられる
・組織での自分の役割を理解し働きがいを見つけられる
・自分の意見が言える 自分も役に立っていることを実感できる
●リーダー、管理職には
・リーダーも自分の人生についてしっかり考える事ができる
・社会貢献のための組織というベクトルが明確になる
・1on1やコーチングがスムーズに行える
●組織に対して
・チームの方向性が一致し助け合い成果の出せる強いチームが作れる
・創造的なアイデアが生まれやすく、あらゆる変革に対応できる風土ができる
これまでも組織を変えようと、リーダーシップ、コミュニケーション、1on1などいろいろと試すものの、なかなかうまくいかないと感じることがあったのではないでしょうか。自己変革し、自走できるチームに変わるには心理的安全性が必要です。これには、リーダーが上や組織を見るだけではなく部下に焦点を当てることがポイントなのです。
組織でのコミュニケーションを阻害するものは、無意識下の価値観、感情、言葉など、複雑で難しい背景が絡み合っています。これらをナラティヴという視点の導入で、一気に解決します。ナラティヴとは、単なる物語ではなく、これまでの経験から生まれた価値観を含めており、また、これからの可能性を秘めた可変していくものと定義しています。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
私は12年間、3万人以上のリーダーの指導、2千人以上の個別コーチングを行ってきましたことで、組織の中で実際に何が起きているかを知ることができました。
多くの現場の場数経験からの私の強みは現場を肌感覚で知っているということです。一般のスキル研修からでは決して学べない講師の「人間力」は組織改革成功の重要な要素だと考えます。
アフターコロナは大チャンスです。
ナラティヴ・マネジメントという新しい手法で、働く人が生き生きとしてやりがいを持ち、部下も上司も会社もお客さまも幸福という四方よし、企業と個人の存在意義を明確にすることで、貴社がすばらしいナラティヴを創り続けて行かれることを願ってやみません。
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