株式会社グローセンパートナー 代表取締役
島森 俊央氏
能力の成長(知識・スキルの習得)と心の成長(人間性の成長)それぞれの特徴を踏まえて、新入社員がより成長できる育成方法についてお伝えします。心の成長の促進により、自律的な成長(経験学習モデルの定着)・主体的な行動(葛藤を乗り越えるスキル定着)・離職率の低減(痛みを癒す・不満を解消する同期の絆作り)などに効果がある研修事例をご紹介します。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
成人発達理論を学ぶ機会が 、書籍やセミナーなどを通じて 増えてきました。しかし、それを人材育成や研修に活用しようと考えると、そこには大きなハードルがあります。弊社は、管理職を中心に成人発達理論を応用した研修を展開してきましたが、今回はそれを新入社員に応用した研修を構築しました。成人発達理論を新入社員育成に応用するにあたり、インテグラル理論と成人発達理論における日本人の第一人者である鈴木規夫氏にも監修いただきました。
講演では、「自律的な成長」「主体的な行動」「離職率の低減」の三 つの軸を中心に組み立てた「新入社員の心の成長を促進する研修」の具体的な内容や、研修実施の事例をご紹介します。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
『2019年 新入社員意識調査結果』日本能率協会調査によると、「これから仕事をしていく上で、どのような不安がありますか?」という問いかけに対して、1位「仕事で失敗やミス」、2位「上司・同僚など職場の人間とうまくやっていけるか」、3位「仕事に対する現在の自分の能力・スキル」という結果になっています。
1位・2位の不安を解消するための研修を行って いない企業が多いと思いますが、「失敗したときにどう対処するか」「上司とのコミュニケーションがうまくいかない場合にどう対処するのか」といった新入社員の不安の解消、不満の解消、痛みの癒し方などを学ぶのが「心の成長を促進する研修」です。新入社員クラスは、あまり深い内省力を持ち合わせていないので、「自分の気持ちの言語化」「自分の内面の自己開示」「お互いに賞賛・励まし合う仕組み」を作ることで、1年間かけてじっくり心を鍛えることを実現します。
弊社は新入社員向け「心の成長を促進する研修」を複数社において実施し、成人発達理論の応用が新入社員クラスにどのような効果をもたらすのか、ノウハウや知見を蓄積してきました。本講演では、新入社員の心の取り扱いを育み、成長を促す取り組みを、研修事例を交えてご紹介します。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
成人発達理論に興味がある方、成人発達理論をどう企業に活用したらよいか分からない方、成人発達理論を人材育成にどう活用するのか知りたい方に 参加を お勧めしま す。もし、成人発達理論になじみのない方は、一度書籍などをあたってみることをお勧めします。講演内容の理解がより深まると思います。
この講演を聞くことで、来年度の新入社員研修の組み立てに向けて、役立つ何かしらのヒントを得られるのではと思います。弊社がこれまでに蓄積してきた知見・ノウハウはできる限り開示していきますので、講演当日も積極的なご質問や意見をお待ちしております。
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