WalkMe株式会社 Chief Customer Value Officer
小野 真裕氏
人事システムの機能は豊富ですが、社員が使いこなせず目指していた効果が出せていない企業も多く見受けられます。その状況を打破するためには、個々人のITリテラシーを上げるのでなく、テクノロジーを人に合わせるという思想が重要です。本講演では、人事系システム導入時に起きる課題へのアプローチ「デジタルアダプション」(デジタルのユーザー定着化)について、実例とともに解説します。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
DXが推進される中、重要な経営課題として、多様な人材の能力を十分に発揮し、生産性を向上することが挙げられています。そのような中、以下のような課題が見受けられます。
1.DXを推進すると、ITリテラシーの個々の状況により、システム利用の定着化に差がでてしまい、思うような効果が出てこない
2.新たなシステムを導入した(または、しようとしている)が、そのためのマニュアルや研修、問い合わせなどのコスト/労力が課題
3.デジタルHR環境を推進と従業員のエクスペリエンス向上を同時に実現することに課題を抱えている
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
新しい人事システムを導入した場合、すべての社員が想定した使い方をスムーズに覚えてくれるわけではありません。
「デジタルアダプション」とは、デジタルのユーザー定着化を実現する概念であり、特にSaaSを活用する企業から注目を浴びています。従来のようにテクノロジーに人が合わせるのではなく、テクノロジーを個々人に合わせることで、ユーザー定着化が飛躍的に進みます。
たとえば、ナビゲーション、ガイダンスなどの機能によって、誰もが迷いなく操作することができる環境を提供し、操作のどこで脱落をし、時間がかかっているかを分析することで完了率をあげることが可能です。
本講演では、リモートワークや、多様な人材、環境の変化などに柔軟に対応し、競争力をあげるための「デジタルアダプション」について、成功企業の取り組み事例なども踏まえてご紹介します。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
社員のシステムの定着化が思うように進んでいない、人事システムなどを刷新する際、社員への定着化をスピーディに行いたいなど、人事部門ならではの課題解決のデジタルアダプションの概念。社員の生産性向上を実現する組織作りの一つのヒントとしていただけると幸いです。
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