株式会社ベネッセi-キャリア
佐藤 桂司氏
「組織の英語力が上がらない」という声をお伺いしますが、「誰を、いつまでに、どこまで伸ばしたいのか」という計画が明確でないことや、事業成長に対してどのようなスキルが不足しているかを正しく見極められていないケースが殆どです。本講演では正しい英語力の可視化をキーワードとし、今注目される「OODAループ」に基づいたデータ活用と人材育成手法について、企業事例と共に説明します。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
組織の英語力が上がらない、各種英語研修サービスを試してもなかなか成果が出ないなどの課題をお持ちのグローバル人事戦略、グローバル人材育成担当者向けの内容です。本講演では、育成(研修)と測定(テスト)のサイクルに注目し、英語4技能(リスニング、リーディング、スピーキング、ライティング)の測定の重要性とその効果について、企業の事例を用いて説明します。
多くの企業が英語力のモノサシとして用いているのは、リスニング、リーディングの2技能のみです。これにスピーキング、ライティングを加えた4技能を測定することで、組織(部門)全体の本当の英語力(=実務で使える英語力)が明らかになります。
前回(5月)のカンファレンスでは、英語4技能の可視化を通じて、組織における英語力育成の方針を明確にすべきというお話をしましたが、今回はさらに踏み込んで、可視化の具体的手法、どのデータに着目すべきか、について具体的にお話します。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
「組織の英語力が上がらない」「各種英語研修サービスを試してもなかなか成果がでない」というお悩みをよくお聞きします。しかし、そもそも、誰を、いつまでに、どのレベルまで引き上げたいのかという設計・プランニングがしっかりできていないまま、研修コンテンツやラーニングの機会を選定しているケースが非常に多いと感じています。
また、効果の測定という形で弊社のアセスメントなどをご利用いただくケースも多いですが、PDCAに基づく「品質管理」といった側面でも、漠然とした英語力の伸びの確認といったケースが殆どです。
そのため、ビジネスの現場で通用する、事業の成長のために必要とされている英語力が備わっているのか、正しく見極めができていない印象です。
組織全体の英語力アップに成功している企業は、組織の英語力を正しく可視化することから始めています。そして、従来のリスニング・リーディングの2技能に加え、スピーキング・ライティングも含めた4技能を可視化した後で、組織全体の目標レベルの設計、育成対象の絞り込み、最後に研修コンテンツの選定を行っています。
今回の講演では、「可視化から始める」ということをキーワードにおき、今注目される「OODAループ」に基づいたデータ活用と人材育成手法について、企業事例と共に説明します。他にも、スピーキング、ライティングを定期的に測定することにより、社員の学習行動、モチベーションが変化した事例や管理職の巻き込み、社内セミナーの事例などもご紹介します。
事業成長の変化やスピードに対応した効果的な研修設計を模索している方や、グローバル人材育成計画を一から見直したいと考えている方にご参加いただければと思います。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
英語ができることと、英語を使って仕事ができることは、大きな差があります。
真のグローバル人材の育成は、リスニング、リーディングに加えてスピーキング、ライティングを測定することからスタートするのではないかと考えております。
皆さまのご参加をお待ちしております。
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