アーティエンス株式会社 代表取締役社長
迫間 智彦氏
在宅勤務の急増で、人事や育成側が若手・新人の状況をタイムリーに把握し、フォローする難易度が増しています。また、若手・新人自身も周囲からサポートを受けることが難しくなったため、自律(セルフマネジメント力)の強化が重要です。本講演では若手・新人のセルフマネジメント力を高め、タイムリーにフォローを行うことで早期離職の防止と活躍の促進を図るポイントを、事例を交えて紹介します。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
若手・新人の育成において、下記二点の課題をお持ちの企業に特におすすめです。
一点目は、若手・新人へのフォローができていない、もしくはフォローがうまく機能しておらず、社員の孤立化や早期離職が発生している企業です。在宅勤務が増え、組織の中で孤立・孤独を感じる若手・新人が多くなっています。その孤立・孤独の不安が組織への不満に変わり、退職、という事態が発生しています。上記に対して、コミュニケーション量を増やせば一定レベルは解決するかもしれませんが、それだけでは人事や育成側の負担が増え、継続的な改善にはつながりません。
二点目は、育成やフォローの一環でサーベイやフォロー研修を導入したが、効果を実感できていない企業です。どんなに有効なツールであっても、自社に適した効果的な活用方法を実行できていなければ、意味がありません。
上記二点に対しての解決策を、具体的事例を交えてお伝えできればと思います。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
聞いていただきたい点は下記の二点です。
一点目は、若手・新人をタイムラグなくフォローし、彼らの行動変容に繋げていく点です。
社員をフォローしやすくするために、サーベイを用いて彼らの状態を可視化するサービスは多くありますが、可視化されたデータを活用し、行動変容につなげていく点に対するサポートは、手薄な企業が多いと感じています。
弊社では「サーベイ結果の解釈・意味付けを丁寧に行い、行動変容を促すこと」が最も重要であると考え、サーベイ結果を持ち寄り、顧客と対話する場を月一回実践しています。その取り組みの中で見えてきた若手・新人の行動変容を促すフォローのポイントを事例と共にお伝えします。
二点目は、若手・新人自身でセルフマネジメント力を高めていくための取り組みです。
人事や育成側からの一方的なフォローのみでは、彼らの受け身姿勢を強め、成長機会を奪いかねません。成長するビジネスパーソンは、内省が習慣化されています。そのため、若手・新人のうちは定期的なサーベイ回答などの仕組みを活用し内省機会を増やし、成長を促進・実感していくこと。そして、仕事のやりがいを見出し、自律的な働きかけを強め、自身でセルフマネジメント力を高めていくことが重要です。
本講演では、実際のサーベイ結果や顧客データをひもときながら、若手・新人の内省力やセルフマネジメント力を強化するための具体的な取り組みや成功事例をご紹介します。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
本講演は、若手・新人のセルフマネジメント力を強化し、人事や現場上司・育成担当者の人材育成のサポートをしたいという想いで行います。
若手・新人にとっては、社会人としてこれからの土台となるファーストキャリアは非常に大切です。しかしながら、コロナ禍の今、周囲からサポートやフォローを受ける難易度が今まで以上に増しています。
だからこそ、若手・新人のうちから内省を習慣化し、経験学習サイクルを回し、セルフマネジメント力を養っていく必要があると考えます。
本講演を通して、自社の若手・新人のセルフマネジメント力強化のヒントを得ていただき、さらなる成長や活躍の後押しになれば、大変うれしく思います。
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