人・組織の課題解決策を体系的に学ぶ、日本最大のHRイベント

日本の人事部「HRカンファレンス2021-秋-」 
2021年11月16(火)・17日(水)・18日(木)・19日(金)・25日(木)・26日(金)開催 [主催]日本の人事部「HRカンファレンス」運営委員会 [後援]厚生労働省

講演者インタビュー

日本の人事部「HRカンファレンス2021-秋-」トップ 講演者インタビュー 和氣 美枝氏(株式会社ワーク&ケアバランス研究所 代表取締役)インタビュー

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突然の介護離職はなぜ起こる? 防止のために、人事が持つべき4つの観点

和氣 美枝氏 photo

株式会社ワーク&ケアバランス研究所 代表取締役

和氣 美枝氏

突然の介護離職はなぜ起こるのでしょうか?離職してしまった従業員の声を聴くと、実は企業として解決できる要因が隠れています。本講演では、従業員・人事の双方からいただいた生の声から、介護離職が起こってしまう本当の理由について紐解いていきます。そのうえで、防止施策推進のために人事が今すぐ持つべき4つの観点を解説します。

―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?

・ 仕事と介護の問題が起こったときに、どう対応すればよいかわからない
・ 実際に何から準備すればよいかわからない
・ 介護をしていることを言い出せない従業員が多い気がする
・ 両立支援に対して従業員から不満の声がある
・ 毎年セミナーは実施しているが、理解してもらえているかわからない

2025年問題が目の前に迫ってきた昨今、「仕事と介護の両立支援」は企業の一課題として取り組む必要があります。中には、問題が一気に表に出てしまう企業も今後出てくるでしょう。しかし、顕在化してからでは対応が後手に回ってしまい、より課題が深刻化してしまいます。そのため、今すぐに対応を進めていくことが重要です。

ただそうは言っても、冒頭に挙げたような課題をお持ちの方は多いのではないでしょうか。そんな「取り組みを始めようと思っている、現状取り組みを進めている」企業人事担当者にとって、今後の道しるべとなる情報を本講演ではお伝えします。

―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。

本講演では介護に直面している従業員の状況から、従業員 が本当に望んでいる支援とは何かをお伝えするとともに、人事部の思いと従業員の理解の隔たりについても解説いたします。そのうえで、課題解決を実現するための従業員との具体的な関わり方についてご紹介します。

仕事と介護の両立は従業員にとっては、まだまだなじみが薄いですが、急に対応を迫られる課題です。しかし、実際に問題が起こった場合や事前に説明する際に、どのように伝えればよいかわからないという課題を抱える人事部の方と多くお会いします。その結果、「介護休業は93日では足りない」「会社は何もしてくれない」というような不満の声が従業員からあがってきます。

人事部としては一生懸命に施策を実施しているにもかかわらず、従業員が介護をしていることを言ってくれなかったり、不満の声を聞くと人事部の皆さんもモチベーションが下がったりしてしまうこともあるでしょう 。

しかし、これらは伝え方と手順で劇的に変えることができます。従業員から「ありがとう!助かった」という声が届くようになります。結果、仕事と介護の両立のしやすい職場や風土に近づけることができるようになります。

介護施策への取り組みがこれからの企業におかれましても、仕事と介護の両立支援において、回り道することなく効率的に結果を出し続けるポイントについて事例を基にご説明いたします。

―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

「病気と言えば病院、介護と言えば地域包括支援センター」の合言葉さえ知られていない中で、介護離職は起こるべくして起きていると言っても過言ではありません。

【大事な家族の介護があっても自分の人生をあきらめない】ためには、仕事と介護の両立が特別なことではない社会をつくっていく必要があります。この未来は人事部の皆さまのお力添え無くして描けません。

本講演が、仕事と介護の両立支援に取り組む皆さまにとって、従業員一人ひとりのキャリアを実現し、安心して活躍してもらうためのヒントとなれば幸いです。

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講演者プロフィール
和氣 美枝氏(わき みえ)
株式会社ワーク&ケアバランス研究所 代表取締役
要介護5の母と同居しながら働くシングルケアラー。「介護離職しない、させない」を対象とした働く介護者当事者による介護者支援事業に取り組む唯一無二の存在。仕事と介護の両立の企業セミナー等は年間約50回、個別相談は年間延べ300件程。分かりやすい、元気が出る、具体的かつ実践的と定評がある。

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