Original Point株式会社 代表/東京経済大学キャリアデザイン研究所 客員研究員
高橋 政成氏
「リアリティギャップ」「育まれない主体性」「若手・中堅の離職」コロナ禍において、新人・若手育成の課題をどう解決するのか? 日本型のキャリア開発3.0を切り口に、新人・若手の研修や1on1等のキャリア支援に関する設計について、調査データや中小~大手企業の事例を基に解決策を提供します。今年8月から取り組む若手・中堅へのキャリア観調査レポート結果も初披露します。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
スマホ一つあれば、おおよそのスキルを学べる時代に、わざわざ集合研修を提供する意味はあるのだろうか。「数年後の理想の姿」といったアクションプランは数ヵ月もすれば忘れさられることが多いが、研修の効果とは何なのか。20代、30代が組織をリードする育成施策とはどういうものか……。Original Pointはそんな問題意識と向き合いつつ、企業のキャリア開発に取り組んでいます。
本講演は、「リアリティギャップ」「育まれない主体性」「若手・中堅の離職」に対して研修や1on1などの制度を用意しているが課題解決の手応えを感じていない方、また、漠然と従来の育成施策にマンネリ感を感じている方にオススメです。
新たな新人研修や若手研修、キャリア開発研修、1on1の質の向上などにつながるヒントを詰め込んでいます。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
Will-Can-Mustといったフレームワークは、ジョブ型の欧米から輸入された理論です。一括採用型の日本では、Must(求められること)は配属までわからず、配属も組織主導で都度変化していくため、欧米から輸入された理論が必ずしもフィットするとは限りません。
Original Pointは創業以来、日本に合ったキャリア開発を提供するため、産学連携調査や、中小〜大手企業での研修や制度設計に携わる中で、リアリティギャップを乗り越えて主体的に活躍する若手育成に取り組んできました。
コロナによってあらためて研修をはじめとする育成アプローチが見直される中、今の世代のキャリア観にフィットした施策を提供するために、この8月から20代〜30代前半の世代におけるキャリア観の調査を進めています。
本講演では、これまでの調査と最新の調査や実践事例から、今の世代キャリア観や、主体性をはじめポジティブな能力・キャリア開発に効果的なアプローチとは何のか、それを具体的な研修や制度設計に落とし込むとどうなるのか、といった理論と解決策に注目いただければと思います。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
コロナ禍において誰も正解を持っていない中で、これからの時代を創る若手・中堅世代が組織をリードしていくことが必要だと考えています。
一方で「リアリティギャップ」をはじめとする配属の壁、「入社時のキャリア観の諦め」からくるマンネリの壁といった、さまざまな壁にぶつかる中で、不安感や諦め感をもつ若手・中堅社員は少なくありません。
コロナによって、個々の本音がより見えにくくなる中で、どんなアプローチが効果的なの、調査や事例をもとに我々なりの最適解を導き出しました。
自社に最適な新人・若手向けの育成施策、キャリ開発施策を考えるための材料集めになれば幸いです。
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