(株)グラスティ 代表取締役 /(一社)日本ファミリービジネスアドバイザー協会 参与・フェロー
平林 秀樹氏
コロナ禍の中、企業の変革は否応なしに迫られています。しかし変革に向けた人と組織つくりは、一朝一夕でできるものではありません。各社の理念やおかれた環境により「何に手を打つのか」「どのように進めていくのか」を 考え取り組む必要があります。本講演では、組織変革に向けた考え方を示すとともに「ファミリービジネスか否か」という視点を加え、その基盤となる人事制度についてお話します。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
変化の時代、永続的成長に向けた取組をしていくうえで「変革」の主人公は「人」であり、「人」と「組織」のあり方が、変革を推進していきます。こうした人と組織をどのように作り上げていくのか、その考える視点を提示していきます。
組織であるためには「共通の目的」「協働の意欲」「コミュニケ-ション」の3要件が必要となります。企業という組織の共通の目的は、理念やビジョンであったりします。理念やビジョンの実現に向けて、人や組織の協働の意欲が求められるのです。
しかし、経営はその時々の環境を考えて「組織は戦略に従う」のか「戦略は組織に従う」のかを判断し、組織を考えていきます。こうした背景の下、人と組織を考える上で、組織の3要件、人事制度改革と運用・展開、ファミリービジネスだからできることから、企業変革に向けた「人」と「組織」の取組を考えていきます。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
多くのファミリービジネスの企業変革に向けた「人」と「組織」つくりに取組んできた事例を交えて、講演を進めていきます。
会社の変革には「人」と「組織」のあり方が重要です。しかし変革に向けた人と組織づくりは、一朝一夕でできるものではありません。そのために「何に手を打つのか」「どのように進めていくのか」を考え取り組む必要があります。今回は、そのヒントを提供していきます。
まず、前提となる考え方を5つ提示していきます。
・永続性や変化の時代に重要な「人」と「組織」について
・組織であるための3要件
・企業の変革と組織について2つの考え方
・人事制度変革の考え方、運用の重要性
・ファミリービジネスにおける企業理念やビジョン
こうした考え方のもと、人と組織の変革に向けた、実際の取組みについて展開していきます。特に「理念やビジョンを実現する人材や組織の在り方の基盤となる人事制度」の設計や運用について、お話しいたします。
また今回は、一般的な「人と組織の変革」についてだけでなく、ファミリービジネスの永続性という視点からも、会社の変革について論じていきます。ファミリービジネスは日本企業の約97%を占めています。そうしたファミリービジネスの特長と、ファミリー組織をいかに活かしていくかについても、お話しいたします。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
コロナ禍の中、多くの企業でニューノーマルへの対応が求められています。生活スタイルの変化は、さまざまな企業のお客さまの大きな変化を生み、事業の変革を迫られています。また、自社の働き方・仕事の仕方の変化を促しています。企業の変革は否応なしに迫られています。
ビジョンを掲げ、その実現に向けてこうした企業変革を考える上で「人を重要な資源と考え」「人の持つ力を最大限に発揮できる」会社つくりを考える方のヒントになれば幸いです。
また、ファミリービジネスの経営者が考える「今を強く、未来の永続性に向けて考えぬく」ための組織つくりという視点でも参考になると考えています。
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