株式会社インターネットインフィニティー 介護相談チーム
吉井 しのぶ氏
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛の影響で、高齢者の身体機能などが低下し、今後、要介護者が増えることが懸念されています。介護に直面するのは、働き盛りの40~50代の従業員が中心です。経済が苦しい局面を迎えている今、突然の介護離職防止は、会社の存続に直結すると言っても過言ではありません。では、仕事と介護の両立をどう支援すればいいのか?そのポイントを解説します。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
新型コロナウイルスは、介護の現場にもさまざまな影響を及ぼしています。高齢者の場合、体を動かしたり人と会ったりする機会が減ると、身体機能や認知機能が低下し、要介護リスクが高まることが心配されます。要介護者が増えると、従業員の「介護離職」のリスクも高まっていくことが懸念されます。介護に直面するのは、働き盛りの40~50代の従業員が中心です。経済が苦しい局面を迎えている今、主力を担う従業員を「介護離職」で失うことは企業にとって大きな痛手となります。
こうした状況の中で、企業として、従業員の「仕事と介護の両立支援」に取り組みことは非常に重要です。ただ、介護は先が見えづらい、人によって状況もさまざまといった側面があります。そのため、人事の方からよく耳にするのが、「何から対策を始めればいいのかわからない」といった意見です。
本講演は、こうした課題をお持ちの方に対して、仕事と介護の両立支援を考える上で押さえていただきたいポイントを解説いたします。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
新型コロナウイルスは、テレワークの普及など従業員の働き方にも大きな影響を与えています。また、移動の自粛で帰省がしづらいなど介護者とご家族との関わり方にも変化が生じています。仕事と介護を両立させるためには、状況の変化に応じて、ご自身の働き方やご家族の様子に合った支援体制を築くことが大切です。
本講演では、コロナ渦で変化した「働き方」やご家族との関わり方の中で、どう仕事と介護の両立を図っていけば良いのか、実際の事例を用いながらわかりやすく解説いたします。その上で、両立を支援する上で人事として押さえていただきたいポイントをお伝えいたします。今後の対策を検討する上で、参考にしていただけると幸いです。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
介護は直面しないと自分事として捉えづらい側面もありますが、少子高齢化が進む現代社会においては、誰にでも起こり得るものです。仕事と介護の両立を支援することが人事の役割でもありますが、一方でご自身が介護を担う可能性も想定しながら、ご参加いただければと思います。
介護に直面する従業員を支える側、介護を担う側、両方の視点を持っておくことが、両立しやすい職場環境の構築にもつながります。より幅広い視点で、仕事と介護の両立支援を考える機会にしていただけると何よりです。
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