株式会社スタートライン アカウントセールスディビジョン 部長
渡辺 昭宏氏
環境の急激な変化により障がい者雇用における課題は採用/定着支援から組織構築へと移行しています。その目指すべきゴールは自律型組織、それを阻む最大の障壁は属人的なサポート体制です。本講演では10年以上に渡り障がい者雇用支援を行ってきた弊社独自の学術的知見から、その創出の要点をお話しします。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
障がい者雇用に取り組む上で、企業に立ちはだかる障壁は、戦略的な採用、生産性を発揮できる業務構築、安心して働ける環境作り、社内理解の促進、キャリアプランや支援体制など、数えればきりがありません。
その中で、我々が目指しているゴールは自立型の組織の構築ですが、実現はなかなか難しい。その最大の障壁は「管理者育成」だと考えています。管理者はポジションを兼任していて十分な教育・研修が行われないことが多く、個人のスキルや学習意欲といった属人的な問題によって結果が左右されてしまいます。
雇用率を2.5%まで上昇させるには、「従来のスキームからの脱却=精神障がい者を中心とした組織の構築」が求められます。当社が創業時から注力してきた、学術的知見に基づく支援技法が新たな組織構築の一助となり、多くの企業にとって有益となることを願っています。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
当社は創業より12年間、「関わるすべての人に働く喜びを」という企業理念の下、障がい者雇用支援専門で社会のニーズに合わせたさまざまなサービスを展開して参りました。
近年は雇用を守る時代から、多種多様な人材の活躍を持続させる組織を構築する責任が問われている時代への変化を感じます。
本講演では、自律した組織を構築するための管理者育成手法と個々人のセルフマネジメントを中心に、障がい者雇用の支援技術について、事例を交えながらご紹介します。法定雇用率が上昇する中、弊社は定着の難しい精神障がい者の安定就労を目指して「応用行動分析」と「アクセプタンス・アンド・コミットメント・セラピー」(マインドフルネス)を活用したサポートを開発しました。その結果、定着率80%超を実現しています。
<弊社サービスの特徴>
・職域開拓、管理者研修、制度設計支援などを通じた働きやすい環境を構築(業種・規模を問わず、150社以上の企業を支援しています)
・ABA(応用行動分析)やACT(最新の認知行動療法トレーニング)などの科学的手法に基づき、毎日1000名以上の障がい者を支援
・既存部門以外での就労環境を創出(サテライトオフィス活用、農園型雇用、特例子会社設置等)
・メンタルヘルスや心理の専門スタッフを多数育成。公認心理士など国家資格取得者が在籍
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
障がい者雇用を取り巻く環境の変化によって、障がい者雇用を担当される皆さまは多忙な日々を過ごされていることと思います。
障がい者雇用実現のためにさまざまな方法が選択可能な中、当社は時代とともに変わる企業課題・社会課題に合わせた障がい者雇用支援サービスをご提供しています。本講演では、その最新の事例をご紹介いたします。
特に「今後の雇用率上昇を踏まえて、新たなスキームを模索している」「中長期的な障がい者の安定雇用に向け、アウトソーシングも含めて、さまざまな施策を検討している」という企業の皆さまに、ご満足いただける内容かと存じます。
皆さまのご来場を心よりお待ち申し上げております。
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