株式会社ニューロスペース 代表取締役社長
小林 孝徳氏
テレワークへのシフトは、企業の生産性を向上させるチャンスである反面、社員一人ひとりが見えづらくなることで、健康面に課題を感じるケースも増えてきました。鍵を握るのは「睡眠」です。睡眠は生産性向上やメンタルヘルス対策に繋がり、今後ますます重要になります。本講演では、睡眠を取り入れて生産性を上げた企業の事例、働き方改革の多種多様な業界の事例についてお伝えします。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
在宅勤務やテレワークが活用される昨今、働き方が大きく変化しています。今後もこの状況は続く可能性があり、新しい働き方で生じるさまざまな課題に対処していく必要があります。
例えば、テレワーク活用で、従業員が知らないうちにメンタル面で問題を抱えてしまったり、長時間労働をしていたりするケースが発生しています。見えにくくなっている社員の健康状態を把握し、未然に対処していくことが求められます。こうしたメンタルヘルスを未然に防ぐ一つの切り口が睡眠です。
また、睡眠は個人の集中度やパフォーマンスにも密接に関わっています。通勤時間が削減された分、実は睡眠改善に繋がる生活習慣は見直しやすくなっている状況でもあります。
新しい働き方における健康管理(守り)と生産性向上(攻め)の両面をどのように取り組めば良いのか、本講演ではこんな内容に課題を感じている方に対して、睡眠を切り口にした具体的な方策をお話しします。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
これまで出社することが当たり前とされていた私たちの働き方は、今回の新型コロナウイルス感染症の流行を機に大きな変化を迫られました。これまでの働き方を強制的に見直す必要が生じた半面、働き方の変化は、健康で生産性を高めるためのチャンスと捉えることもできます。大事なポイントとして以下の二つがあると考えています。
一つ目は、新しい働き方に即した「仕組み」を構築できるかどうかです。こうした仕組みがないと、課題を持つ人を拾い上げにくいため、将来的なアブセンティーズム向上やプレゼンティーズム低下に繋がる可能性があります。
テレワークの普及によりフレックスタイム制度も導入しやすくなっていますが、こうした制度とセットで、従業員の状態把握の仕組み化や勤務間インターバル制度など、柔軟な働き方を機能させる「仕組み」を検討していく必要があるでしょう。今回のテーマである従業員の「睡眠」を切り口に、こうした仕組みをどう考えていけば良いのかをお話します。
二つ目は、具体的な睡眠改善の方法です。まだ多くの企業が睡眠という個人の生活に関わることに対してどこまで支援すれば良いのか、手探りの状況です。そうした中で先行している企業は行動変容を促す睡眠改善プログラムに取り組み、実際に効果が上がっている例が出てきています。
本講演では、こうした従業員の睡眠改善の具体的な事例や方法論についても併せてお話します。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
いま起きている変化はチャンスに変えることができます。そのために必要な具体的な方法論や事例を当日はお話しします。
睡眠は技術です。それは誰しもが後天的に身に付けられるものであり、決して敷居が高いものではありません。
また、睡眠を良くすることは、日中の行動を良くすることでもあります。これらのサイクルが正しい方向に回っていくことで社員の健康増進と業務のパフォーマンスアップを同時に向上させていくことができます。
本セッションが皆さまの次なる行動のきっかけに繋がれば幸いです。
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