インサイトアカデミー株式会社 代表取締役
北村 嘉章氏
国内市場が停滞し、ビジネスの場が世界へとシフトする中、海外で収益を生む力のある人材の需要が高まっています。コスト面や企業の将来性から考えても、そういったグローバル人材は社外から採用するのではなく、自社の優秀な人材を育て上げることが理想です。今回は、グローバル人材の育成要件とその方法を、日本企業の海外事業に関わるトレンドを踏まえてご紹介します。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
海外事業を担う人材(グローバル人材)の育成に課題を感じている企業の人事部および海外事業部の方を対象にした講演となっています。
具体的には、
・海外事業強化に向けて人材育成を強化したい
・次世代グローバル経営者人材を育てたい
・海外駐在員の人数と質ともに向上させたい
などの課題をお持ちの方に対して、「海外事業を担う人材=海外で収益(利益)を生み出せる人材である」という定義づけのもと、その人材の要件と育成方法をお伝えします。
今回お話しするグローバル人材の要件は、当社グループに登録している海外事業経験平均25年の専門家5000人の中でも、特にハイパフォーマーを選抜した上で、その人材特性を分析し、定義したものになります。
専門家たちの生きた実戦経験に基づいた人材要件とその育成方法をお伝えすることで、人材育成責任者の方々が抱えている課題の解決に少しでもお役に立てば幸いです。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
今回の講演のテーマは、主に3つのパートに分かれています。
1.海外事業のトレンドとその課題
日本企業の海外事業における現在のトレンドとその課題について、さまざまなデータをご紹介しながらお話しします。
2.海外事業における人材側面での課題
海外事業の課題の中でも、人材課題にフォーカスしてお話しします。
3.グローバル人材育成の要件
人材課題を解消するために、どのような人材を育成すればよいのか、その人材要件と育成方法を解説します。
いずれのテーマも、当社グループの約1000社に上る海外事業支援実績、人材育成経験に基づいた内容になっています。今回は、人事・育成責任者の方に内容をより実感いただきたく、ゲストに金澤尚武氏を迎えて、グローバル人材育成のご経験談を語っていただきます。金澤氏は海外18ヵ国で事業を展開している株式会社アデランスで取締役 管理本部長として、 グローバル人事トップを担い、外資系・国内企業複数に渡ってグローバル人材育成をけん引してきた、グローバル人材のスペシャリストです。
参加者の皆さまの課題と照らし合わせつつ、現在のグローバル人材育成に関わるトレンドをつかみ、今後の人材育成方法を考えていく上で役立つ情報をお届けできればと思います。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
新型コロナウイルス感染症などの影響で目先の業績が悪化すると、人材育成関連の活動を真っ先に削りがちですが、人材は企業の将来といっても過言ではありません。その人材への長期投資を減らせば、企業の将来性も同時に削ってしまうことになりかねませんが、厳しい経営環境の中ではなかなか人材強化に積極的になれない空気が醸成されてしまっているのも実情です。
そのような厳しい状況の中でも、これまで以上に効果的・効率的な方法を生み出そうとして日々努力されている、人事・育成者および事業・経営サイドの皆さまに当社の人材育成ノウハウをお伝えすることで、少しでもお役に立てるのであれば幸いです。
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