クリエイトJ株式会社 代表取締役
堀田 孝治氏
若手社員は、実に1日の63%もの時間を「しなくていい努力」に費やしています。そこを解決せずにいくら研修やOJTを重ねても効果はありません。また、残業規制やIT化、テレワーク導入などの“仕組みによる”働き方改革を進めても生産性は高まりません。本講演では、1万人以上の若手・中堅を「しなくていい努力」の沼から救ってきた「7つの行動原則」研修を中心に、その解決策を提案します。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
【1】「言われたことはやるけど、自分から仕掛けない」「プレゼンはうまいけど、成果が上がらない」「頭はいいけど、なぜか人を怒らせてしまう」「優秀なんだけど、なんか小粒なんだよな」というように、自社の若手・中堅社員の働き方や成長に課題を感じている
【2】こうした課題に対して行っている現在の研修や育成施策に、いま一つ手ごたえを感じられていない
【3】現場のOJTに若手の育成を任せてきたが、その効果に疑問や限界を感じている
【4】「働き方改革」を進めようとしているが、システムや仕組みといった外的な変更や施策だけでは難しいと実感している
本講演では上記に挙げた課題や問題意識を持たれている人事や教育ご担当の皆さまに、今までにない視点での、一つの解決の方向性をご提案できるのではと考えています。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
多くの若手社員は現場で日々まじめに、きちんと努力をしています。しかし、当社の調査によればその努力の63%が「しなくていい努力」ということがわかりました 。そのことに気づかずに「こんなに頑張っているのに」「なぜ、努力が報われないのか」と逆に不安と不満を増幅させているのです。このような状況下でいくらスキル研修やOJTをしても効果はありません。
こうした課題は、「最近の若手の」「特定の会社の」「特定の人の」ではなく、以前から、どの業種・職種でも、どのような人にも生じている構造的なものでもあります。
本講演では、なぜ日本中の若手が「しなくていい努力」をなんの疑いもなく重ねてしまうのか。その根本的・構造的な原因を共有し、解決に導いてきた「7つの行動原則」研修をご提案できればと考えております。
私自身も「しなくていい努力」をし続け、大きな挫折をし、休職にまで至り、そこから回復した経験を持ちます。その実体験の中から開発されたのが、「7つの行動原則」研修です。
「7つの行動原則」研修を通じて、10年強の中で1万人以上の若手・中堅と向き合ってきました。参加者からは「目からウロコでした」「圧倒的な腹落ち感です」というような感想をいただき、スッキリとした顔で現場に戻ります。しかしここ数年、「しなくていい努力」が現場でさらに増えつつある傾向を感じ、強い危機感を覚え、プラスの施策の必要性を痛感しています。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
私が人事部にいたころ、とても不思議だったのは、提案される研修の多くが「欧米発のもの」だったことでした。
そこで“もっとリアルに役立つ”“日本の現場発の”“骨太な”プログラムはないかと探し続けましたが、みつかりませんでした。そんなとき、ある人から「ないなら、自分で創ればいい 」という一言でハッと目が覚め、「7つの行動原則」を開発することになりました。
私は日本の現場で実践されてきた高品質な「仕事のやりかた」に誇りを持っていますし、グローバル化が進んでいるからこそ「自分たちの強み」を伝承していくことがとても大切だと考えています。そんな思いに共感していただければ幸いです。
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