セレクションアンドバリエーション株式会社 代表取締役/グロービス経営大学院准教授/人事コンサルタント協会理事
平康 慶浩氏
企業に根付いたメンバーシップ型人事をジョブ型に変更する際には、人事制度だけでなく、運用面での対応、個々人の意識、組織文化への影響を考えることが必要です。当セミナーでは日本企業における「ジョブ型人事制度のメリット・デメリット」「メンバーシップ型から移行する際の留意点」「移行後の運用時影響」について学んでいただき、実際の制度変革に役立てていただきます。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
メンバーシップ型の人事制度ではもうもたない。けれどもジョブ型の人事制度がどういうものかよくわからないし不安も多い。そんな企業の経営者、人事責任者の皆さまに、ジョブ型人事制度を知っていただき、変革ステップを考えていただくことが当講演の目的です。
本気でジョブ型を検討している。そういう方々向けの講演とご理解ください。
なぜジョブ型人事制度を本気で検討するのか。それはコロナのようなブラックスワンに対して、一人一人の従業員がプロフェッショナルとして変革を受け入れながら対応していくことが生き残りの手段となるからです。
自分自身の役割をしっかり理解させ、たとえ環境や前提条件が変わろうとも、成果を出すための方向軸を持たせる仕組みが必要です。それがまさにジョブ型人事制度です。
日本企業特有のメンバーシップ型人事のメリットを踏まえつつ、ジョブ型の課題とメリット、具体的な移行ステップを学んでいいただきます。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
当講演でお伝えしたいポイントは3つです。
第一に「ジョブ型人事制度のメリット・デメリット」です。
たとえば、ジョブ型人事制度は中途採用に向いていますが、新卒採用には向いていません。またスペシャリストは育ちやすいのですが、ゼネラリストを育てるには工夫が必要です。
受講される皆さまが自社の実情と照らし合わせながら、ジョブ型のメリットを生かせるか、そのデメリットを許容できるか、ということを考えるきっかけにしていただきます。
第二に「メンバーシップ型から移行する際の留意点」です。
ジョブ型人事制度を導入したから、それに適した学生が応募してくるというわけではありません。となれば新卒社員に対してどのような教育を施すべきかがポイントです。
また、すでに社内で活躍している従業員たちの処遇や評価の見直しも大きな問題となります。当社の実例をもとに、留意点をあらかじめ確認いただきます。
第三に「移行後の運用時影響」をお伝えします。
新しい人事制度が定着するには少なくとも2年はかかります。評価が蓄積され、新しい基準で昇進する人が出てくるのにそれくらいの期間が必要だからです。
その間に、必ず「前の制度が良かった」という人たちが出てきます。そのために経営層と人事部がどのように社内にメッセージを発信し、運用を進めていくかをご理解いただきます。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
メンバーシップ型であり続ける理由を探すための受講はお勧めしません。
本気でジョブ型への移行を検討している企業の経営層、人事責任者の方々に対して、本気で戦略や制度についてのノウハウをお伝えしたいからです。
当講演を受講し、ただちに変革を進めたい。
そんなきっかけを求めている皆さまにぜひお集まりいただければと思います。
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