株式会社ラッシュジャパン「LGBT支援宣言」
同性婚にも結婚祝い金・休暇を付与など、人事制度を改定
化粧品、バス用品メーカーの株式会社ラッシュジャパンは「LGBT支援宣言」を行うと発表した。社員を対象に、LGBTの理解浸透を目的とした説明会を開催。1月23日からは、異性間の婚姻時に提供している結婚祝い金や休暇などの福利厚生の権利を、同性間のパートナーにも平等に提供するよう、人事制度を改定する。その他にも、採用ポリシーにおける差別禁止規定の制定、採用時のエントリーシートおよびWEB新規会員登録時の性別記載の変更など、LGBTに関する施策を強化する構えだ。
これは同社が、日本におけるLGBTを含むセクシュアルマイノリティ(性的少数者)が自分らしく暮らせる社会の実現を目指して実施する、「WE(ウィー) BELIEVE(ビリーブ) IN(イン) LOVE(ラブ)キャンペーン -LGBT支援宣言-」(2015年1月23日~2月14日)に伴い発表されたもの。
ラッシュは「社会問題に対してアクションを起こすキャンペーンカンパニー」として、以前から各国で積極的なキャンペーン活動を展開。ラッシュジャパンはTokyo SuperStar Awards 2013において、LGBTをはじめ女性、こども、高齢者、障がい者、外国人、ファミリーなどを対象としたダイバーシティ&インクルージョン施策を積極的に推進する企業に贈られる「企業賞」も受賞している。
LGBTに関する取り組みは、企業や自治体にも広がっており、大阪市淀川区や東京都中野区をはじめとする一部行政でも、LGBTを対象とした啓蒙活動や意見交換会などさまざまな支援施策が実施されている。
ダイバーシティというと女性活用にばかり注目されがちだが、今後はLGBT人材が働きやすい職場づくりなど、さらに踏み込んだ取り組みが企業には必要となってくるだろう。
■人事用語集「LGBT」
『日本の人事部』編集部