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スーツアクター

特撮作品を影で支える、
高度な「演技力」と「スタント技術」。
主演俳優に負けず劣らずの人気者に“変身”。

「スーツアクター」という言葉をご存知だろうか?「ゴジラ」「ウルトラマン」「仮面ライダー」など、いわゆる特撮(特殊撮影)映画やドラマのなかで、変身ヒーローや怪獣などの「スーツ」や「着ぐるみ」を着て演じる俳優のことである。日本では、昔から数多くの特撮作品が製作されてきたが、その最大の見せ場の戦闘シーンには、なくてはならない存在だ。画面に顔が出ないということもあり、かつては裏方のような存在として見られることが多かったが、最近はその高度な「演技力」と「スタント技術」が注目され、熱狂的なファンが増えているという。

※「スーツアクター」という言葉は、日本で生まれた「和製英語」です。一部には、「着ぐるみを着ていなければ芝居ができないかのような誤解を招く」と否定的な声もあります。しかし今回は、いわゆる“顔出し”の俳優と区別するため、また、“スーツや着ぐるみなどを着用した厳しい条件のなかで、高度な技術や演技を披露できる俳優”という尊敬の意味も含め、あえて「スーツアクター」という言葉を使用します。

日本で誕生した、独特の演技スタイル

俳優がスーツや着ぐるみを着て、ヒーローや怪獣を演じる…。今ではすっかり定着したこの演技スタイルは、日本で生まれたものである。特撮映画の発祥の地は欧米だが、怪獣などが登場する場合には、映画「キングコング」(1933年)でも見られるように、「ストップモーション・アニメ」といわれる、静止している怪獣などの模型を1コマごとに少しずつ動かして撮影し、動いているように見せる技法が用いられていた。

世界で初めて「着ぐるみ」による撮影が行われたのは、本多猪四郎監督の「ゴジラ」(1954年=昭和29年)だ。ストップモーション・アニメの場合は1コマごとに撮影するため、製作に数年を要するケースもあったが、着ぐるみを使用した撮影なら製作期間は数ヵ月ほど。それまでのストップモーション・アニメにはなかった怪獣の滑らかな動きと、壊されていく街のミニチュアの精巧さには世界中が驚いたという。「ゴジラ」が世界的なヒットを記録したこともあり、この後、日本では特撮映画の製作が活発化していく。

イメージ

1933年制作の「キングコング」は、特撮映画の元祖といえる。「シンドバッド七回目の冒険」のレイ・ハリーハウゼンや、「ゴジラ」「ウルトラマン」シリーズの円谷英二など、その後特撮映画で活躍する人物たちにも大きな影響を与えた。

映画に続いて、テレビでも特撮番組がスタート。その第1号が「月光仮面」(1958年=昭和33年)だ。戦後の混乱からの復興を目指していたこの時期、すでに映画・テレビの両方で現在の特撮作品の元祖ともいうべき存在が誕生していたわけである。そして、昭和40年代、テレビからは「ウルトラマン」「仮面ライダー」をはじめ、続々と新しい変身ヒーローが登場する。カラーテレビの普及が進むなか、そのカラフルな姿やダイナミックな戦闘シーンは子供たちの熱狂的な支持を獲得。多くの番組が製作されるなか、確立していったのが「スーツアクター」という存在だ。

スーツアクターに求められる高度な技術

現在でこそ一定のポジションを確立しているスーツアクターだが、その黎明期は試行錯誤の連続だった。例えば、現在の変身ヒーロー番組の原点ともいえる「仮面ライダー」では、時代劇などで「殺陣」を行う俳優たちが、仮面ライダーや怪人のスーツアクター(当時はそのような呼び名はなかったが)として活躍した。担当したのは、「大野剣友会」。時代劇特有のダイナミックな殺陣を活かしながら、独自のスタイルを構築。その後、数多くの特撮番組で活躍するスーツアクターを次々と輩出し、現在に至るスタイルの礎を築いた。その裏側には数多くの苦労や感動的なエピソードがあるが、興味のある方は、ぜひコミック「仮面ライダーをつくった男たち」(講談社)を参照して欲しい。

その他にも、スーツアクターを多く輩出しているグループには、「ジャパンアクションエンタープライズ(旧名:ジャパンアクションクラブ)」「レッドアクションクラブ」などがある。大野剣友会が殺陣をベースにしているのに対し、ジャパンアクションエンタープライズの特徴はカンフーなど。レッドアクションクラブは長年に渡り「仮面ライダー」や「秘密戦隊ゴレンジャー」などのスーツアクターとして活躍してきた新堀和男氏が創設し、新しいスーツアクターを多数養成している。

スーツや着ぐるみを着た上での演技・アクションは、スーツアクターに大きな負担をかける。マスクに覆われているため、視界は極端に悪い。また、スーツには通気性があまりなく、大量に汗をかくので1日の撮影で体重が5キロほども落ちるという。そのような厳しい状況のなか、危険を伴ったアクションを展開しなければならず、ある意味では生身のスタントマンよりも高度な技術を要するといっていいだろう。

スタントだけではなく、俳優としては高度な「演技力」も求められる。マスクをかぶっているために表情を使った演技は不可能であり、全身を使って感情などを表現しなければならない。また、いわゆる「変身前」は別の俳優が演じているケースがほとんどであり、その俳優がどのようなキャラクターで演じているかをしっかりと把握しておく必要もある。変身前後で、キャラクターが異なってはならないからだ。自分自身の演技プランを考えるだけでは対応できないため、ある意味、通常の俳優よりも役作りに関する負担は大きいかもしれない。

長年に渡り第一線で活躍することは難しいが…

スーツアクターの収入は、他のさまざまなジャンルの俳優と同様、その人気や実力などによって千差万別である。駆け出しの新人や出演の機会が少ない俳優には、満足な収入は望めない。一方、実力が認められていて、新番組のたびに新たなヒーローや怪獣を演じている…という俳優であれば高収入も可能のようだ。

しかし、危険な環境での撮影が多いスーツアクターには、ケガがつきもの。また、高度で危険なアクションが求められるため、高齢になると第一線で活動し続けることは難しい。安定性は期待しにくい職業といっていいだろう。他のジャンルの俳優と同様に、収入うんぬんではなく、好きだからこそ携われる仕事なのだ。スーツアクター専門で活動していた俳優が第一線を退いた後は、一般的な俳優として活動するケースが多い。また、指導者やアクション監督に転身し、新しい世代のスーツアクターを養成していくケースもあるようだ。

特撮番組はターゲットが「子供」であるため、内容的に優れた作品でも「お子様ランチ」などと揶揄され、同じ映像作品のなかでも下位に見られることが多かった。しかし、近年はその価値が大きく見直されている。オダギリ・ジョー、要潤、玉山鉄二など、特撮番組に出演したことがきっかけで人気を得た若手俳優が相次いでいるほか、「大物」と呼ばれる俳優が番組に出演するケースも増えており、特撮番組に対する世間の認識は変わりつつある。その要因はさまざまだが、長年に渡るスーツアクターたちの「努力」が大きいことは間違いないだろう。現在のようなポジションを確立することができたのは、「子供たちが見ているからこそ、真剣に作品を作っていかなければならない」という、スーツアクターを始めとした、特撮番組に関わるスタッフ全員の熱い想いの賜物といっていい。

企画・編集:『日本の人事部』編集部

Webサイト『日本の人事部』の「インタビューコラム」「HRペディア「人事辞典」」「調査レポート」などの記事の企画・編集を手がけるほか、「HRカンファレンス」「HRアカデミー」「HRコンソーシアム」などの講演の企画を担当し、HRのオピニオンリーダーとのネットワークを構築している。

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