講演者インタビュー
管理から育成につなげるための研修受講者分析 ~リフレクションからのフィードバック~
株式会社アントルビーンズ 代表取締役社長
彌島 康朗氏
グループワーク研修を実施した際に、受講者からのフィードバックが少なく、その後の効果的なマネジメントや個人の成長につながらないと感じたことはありませんか? 実は、従来の評価方法にこの原因がありました。自身の取り組みを意識して可視化することで、この課題の解決につながります。本講演では、リフレクション(振り返り)を伴った効果測定および啓発をするためのツールを体感いただき、その活用方法をご紹介いたします。
―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。
アクティブラーニング型の指導法が注目される一方で、課題も浮き彫りになりつつあります。現場では指導スキルだけの問題ではなく、受講層、人数、時間枠、設備など実施環境の影響が大きく、効果を実感できない例も少なくないようです。
活用するためのポイントは「指導方法がどうあるべきか」ではなく、「何にどう使うのか」という意思を明確にする所にあります。さらに取り組むべき課題を取捨選択し、具体的なゴールをイメージし、効果を測定して受講生と指導者の双方にフィードバックすることが効果を高めます。《 目的 × 教材 × 指導法 × 評価・効果測定 》
特にやらせっぱなしに陥りがちなグループワークでは成長を実感しにくいと感じる方が多いようです。そこで、取り組みを振り返り、評価分析し、可視化することで、成長を促すと考え、その変化の測定に着目しました。成果・結果に偏りがちだった評価から脱し、プロセスの評価に結びついた弊社の取り組みをご紹介します。
また、10余年の取り組みの中で磨いてきたその手法を公開し、開発途中のα版ながら分析ツールを使ってみるワークもご用意しています。さらに得られるデータを指導育成や評価に広げる可能性を追う研究会へのご参加方法もお知らせいたします。根拠に基づいた人材開発、成長し続ける指導プログラムに関心をお持ちの方は、ぜひご参加下さい。ご来場を心よりお待ち申し上げております。
―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。
設立以来10余年、グループワーク専門で人材育成に取り組んできました。指導方法の研さんもさることながら、「測定・評価」データを管理だけでなく、“教材”としても活用しているところが大きな特徴です。さらに事前事後の意識変化にとどまらず、自由記述のテキストデータを分析してプロセスの変化を活用する点も、他に例を見ない点ではないでしょうか。何よりも単発、短期では測れない長期タームでの成長を測り、集積してきたデータが財産になっています。
これまでの実績としては、開発したシミュレーション教材で文部科学大臣賞をはじめ4賞を受賞。育成プログラムの実践事例発表は国際フォーラムをはじめ、学会、セミナーなど40余本。教材や講座は、700を超える教育機関、企業で導入され、受講者数は11000名余りとなっています。その他にも、日本経済新聞、朝日新聞、テレビ大阪などのメディアでもご紹介いただいております。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
一般論では飽き足らない方、根拠に基づいた指導や評価を目指されている方、変化の激しい環境に即した教育プログラムを目指されている方、現場でもまれたアクティブラーニング型教育プログラムと、そこでの評価の活用をご自身の目でぜひ、お確かめください。
現在感じていらっしゃる課題や悩みなどをお持ちになって、相談したり参加者の方々と共有したりすることで、良い方向に変えていくヒントをお持ち帰りいただければ幸いです。自身に引き寄せて考えることは、知見を深めることにもつながります。当日のオープンなやり取りを、楽しみにしております。
- 彌島 康朗氏(やじま やすろう)
- 株式会社アントルビーンズ 代表取締役社長
- 1988年大阪教育大学卒業後、山一證券、教育総研など金融・教育の両業界を経て、2003年アントルビーンズを設立、現在に至る。敬愛大学キャリア教育科目特別講師、他大学非常勤講師兼務。各種学会、セミナーにて講演40余本、受講者11,000名余、その他、日本経済新聞、朝日新聞、テレビ大阪、等出演・掲載。
「日本の人事部」「HRカンファレンス」「HRアワード」は、すべて株式会社アイ・キューの登録商標です。
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