講演者インタビュー
【100万人超の受講実績】ビジネスリーダーのためのグローバルで通用する思考技術
Kepner-Tregoe Japan,LLC. マーケティング&ソリューション開発シニアマネージャー
桐原 憲昭氏
優秀な経営者やリーダーたちが実践する、最善の策を導き出すための考え方とは何か?あらゆる課題を目の当たりにして、グローバルリーダーとなる人達が行うのは、一言でいえば「明確な意思をもって正しく思考、判断し、それを実行に移すことが出来るか否か」に尽きます。30ヶ国以上で、50年以上に渡り、世界のトップ企業で採用され続ける意思決定の思考プロセス技術を体験します。
―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。
経営者が挙げる重要経営課題の一つに、優秀なビジネスリーダーの確保と育成があります。彼らが求める人材とは、激変するグローバル環境の中で企業が生き残っていくために、さまざまな経営課題をこなしていけるリーダーです。
特に異文化が存在する組織では、日本のようにあうんの呼吸で議論の範囲や対象を理解することが難しく、明確な目標設定や方向付けが必要とされます。さらには、組織内外のさまざまなメンバーをまとめ、与えられた時間内で目標を達成することが期待されます。つまり、意思決定の思考に関するスキルが、ビジネスリーダーには求められるのです。
しかし、過去の弊社による調査では、優れたビジネスリーダーである意思決定者は、自分の使っている思考プロセスを明確に説明できませんでした。多くの人が、自分の意思決定スタイルは直感的だと述べました。また、彼らは極めて優秀でしたが、「なぜ」「どのようにして」を無意識に行っていて、組織で共有化されることはありませんでした。
そこで弊社は、彼らの優れた思考プロセスを体系化する試みを行いました。その結果をまとめたのが、今回ご紹介する意思決定プロセスです。現在このプロセスは、50年を超えて世界30ヵ国以上のトップ企業で採用され、受講者は100万人を超えるプログラムとなっています。
―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。
ケプナー・トリゴーは1958年の設立以来、世界各国で組織や個人の思考・行動変革を支援してまいりました。私たちのビジネスの中心にあるのは、創業者であるケプナー博士とトリゴー博士によりまとめられた合理的思考方法=KT法です。KT法は、半世紀以上を経てもなお、不変の価値を持つメソドロジーとして、世界のトップ企業においても、組織の問題解決に活用され続けています。
日本では1973年に法人を設立して以来、主にマネジメント層の教育として、弊社のプログラムを取り入れていただきました。研修やコンサルティングを通じて、共通言語として組織文化までに定着している企業も少なくありません。KT法は、優秀な管理職がもつ共通した「情報収集=ものの見方」と「情報の組み立て方=考え方」を体系化した思考スキルです。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
我々は、日々意思決定を行っています。人生を揺るがすような大きな決定から、昼食を何にするかというような単純な決定まで多岐に渡ります。しかし、その意思決定のプロセスは、直感的になされてしまうことが、多々あるのではないでしょうか。
特に、人は自分好みの案に固執する傾向があります。かつてうまくいったことが忘れられず、きちんと考える前に、それしかないと思い込むことがあります。それは、ビジネスの場面でも同様です。過去の成功体験に引きずられて、経営に痛手を与えた経営者はたくさんいます。つまり、成功者の過去の経験に基づいた案への強い固執にほかなりません。今回は、皆さまと意思決定について考えてみたいと思います。
- 桐原 憲昭氏(きりはら のりあき)
- Kepner-Tregoe Japan,LLC. マーケティング&ソリューション開発シニアマネージャー
- 外資系IT、日系シンクタンクを経てケプナー・トリゴー社に入社。問題解決・意思決定(KT法)をはじめとする企業幹部・管理職向けの研修講師、及び組織変革の支援に従事。2011-15の5年間は、自らベンチャーを起業し、新規事業の技術マーケティングに携わる。豪州BOND University (MBA)
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