講演者インタビュー
EQの発揮は「性格特性」にも影響を与え、「業績創出」人材を育成できる!
EQ Executive Master
髙山 直氏
米国ではEQ理論の研究が進化し、EQの発揮と性格に関する関連性が発見されています。EQとは、感情を上手くマネジメントする力(=感情マネジメント力)のことであり、そのEQを発揮し続けることで、行動の原動力である性格をも変えられる可能性があるというものです。本講演では、EQの発揮が性格に与える影響と、その影響により業績創出人材の育成を可能とするアプローチをご紹介します。(協賛/株式会社レイル)
―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。
1990年、米国で提唱されたEQ理論も今年で25年になります。EQ理論の普及は世界に広がり、EQ研究もさらに進化しています。最新の結果によると、EQの発揮が性格を変える可能性があることが発見され、PI(Personal Inrtelligence)理論として、EQ理論提唱者のお一人である、ニューハンプシャー大学心理学部教授、ジョン・メイヤー博士が発表しています。
EQとは、感情をうまくマネジメントする力(=感情マネジメント力)のことであり、そのEQを発揮し続けることで、行動の原動力である性格をも変えられる可能性があるというものです。私自身、現在多くの企業でEQ研修を行っています。EQを発揮することで行動を変え、行動を変えることにより個々が成果を生み出し、会社の業績を向上させることが目的です。しかしながら、ごく一部の非常に強い意志をお持ちの方以外は、しばらく経過すると、やはり元々の性格・特性からなる行動に戻っていくことになり、継続性が難しいという課題をもっていました。それは、性格特性が変わらないかぎり、行動も変えられないのではという、重い課題でもありました。そんなとき、メイヤー博士のPI理論を知り、EQを発揮し続けると、性格も変えることができるという、EQの進化系理論で解決が見られたのです。
―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。
1995年米国でEQ理論と出会い、1997年EQ事業を展開する、株式会社EQジャパンを創業。EQ理論の普及だけでなく、EQを実践的に活用した人事採用、育成、配置、選抜という人事マネジメントの全領域で20年の経験があります。私の考えるEQの最大の魅力は、開発可能だということです。創業間もなくして、米国EQ理論提唱者との共同研究で、EQ能力開発プログラムを開発、ビジネス分野のみならず、学校教育、医療分野などにもEQを展開していきました。感情は、私たちが社会生活でいつも使っています。それも無意識に使っていることが多く、普段はその感情に気づいていないことが多いのが現実です。そういう意味では、感情は無視できますが、必ず感情は存在しています。私たちの社会生活に感情は避けて通れません。そうであれば、社会生活の日々を少しだけ感情を意識して過ごすことで、EQは飛躍的に開発されます。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
本当に性格を変えることはできるのでしょうか。私たちは会社で管理職を演じ、家では良き親を演じています。演じるとは行動することです。私たちは演じ続けることで本物の管理職になり、本物の親へと成長します。感情は行動に表れます。悲しいと泣き、うれしいと笑います。つまり、感情をうまくマネジメントできれば、行動が適切になり、その行動を継続することで、習慣化します。その習慣化こそ、「性格が変わる」瞬間です。性格を変えるには、行動変容をし続けること5ヵ月から6ヵ月と言われています。本来の自分の性格特性とは違う行動を継続することは、困難な道と言えるでしょう。本講演では、それでも「性格は変えることができる」ことをお伝えします。
- 髙山 直氏(たかやま なお)
- EQ Executive Master
- 日本におけるEQ理論の第一人者。1990年米国で提唱されたEQ理論を日本で紹介。1997年株式会社イー・キュー・ジャパン設立。EQ理論提唱者のエール大学学長ピーター・サロベイ博士、ニューハンプシャー大学ジョン・メイヤー博士との共同研究で、EQ理論に基づく「個人の自立と成長を支援する」プログラムを開発
「日本の人事部」「HRカンファレンス」「HRアワード」は、すべて株式会社アイ・キューの登録商標です。
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