――　今回の講演のポイントについて、お聞かせください。

企業の生き残りをかけた現戦略は、「新商品開発」や「ブランディング」に偏重しています。既に市場が飽和状態を迎えている国内の需要においては、不十分な戦略です。「強靭（きょうじん）な営業組織」の「屈強な営業人材」による「高付加価値の提供」が徹底され、はじめて市場に商品が認められ、歴史と共にやがてはブランドが醸成されるのです。

また、日本は「おもてなし（ホスピタリティ）」に優れた国のため、「購入意欲のある顧客をおもてなしして販売すること」は当然ですが、今後は「購入意思の無い顧客に営業して、付加価値と商品サービスを実直に提供すること」が必要不可欠となります。「新商品や現市場に左右される依存型営業部門」の「カンやセンスに委ねた職人型営業人材」による「ムダ・ムラ・ムリのある賭事型事業」を、改善・革新しましょう。

「モノづくり製造部門のTQM（Total Quality Management）」を原型に考案された「TQSM®（Total Quality Sales Management）」は、「トヨタ生産方式」を型とし、「顧客づくりの営業部門の生産性向上とサービス品質向上」を図り、「体系的な営業組織」並びに「創造的な営業人材」を実現して「安定的な事業展開」に貢献します。併せて「組織力とチーム力の強化」や「マネジネント力とコミュニケーション力の向上」も、実証されています。本講演では「大手企業の導入効果と取組事例」もご紹介します。

――　貴社の強みや特徴について、お聞かせください。

弊社が提供する「TQSM®トレーニング」を導入している主なクライアントは、「大手ハウスメーカー、大手自動車メーカー、大手損害保険会社、国内金融機関、外資装置メーカー」など、「BtoB」や「BtoC」を問わず、各市場に対して高い付加価値を提供している企業ばかりです。本トレーニングを導入した効果の一例を挙げますと、導入後一年間で「各エリアで対前年比１２０％の業績」を実現し、全社展開に至った大手クライアントがあります。そのほかにも、新規導入や継続が増え続けています。

「年間型トレーニングプログラム」を基本としており、長期に渡って抜本的な定着化とカイゼンを図り、きめ細やかなバックアップ体制で確実に革新に導いて参ります。「本トレーニング内容」については、クライアント企業の現場改善による探究支援や国立大学教授などの各専門家による技術的支援を受け、「最先端のトレーニングプログラム」へ常に進化し続けています。

――　講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

営業経験の無い方、現在営業職の方、現在管理職の方、あるいは経営層の方でも、「営業職や営業管理職は個人のカンやセンスに委ねられていて、ムダ・ムラ・ムリが多い……」などと感じていらっしゃる方が大多数を占めているのではないでしょうか。今こそ、「日本が得意とするおもてなし販売」から「科学的で実証された営業活動」へシフトする時期です。弊社は、日本のもう一つの得意分野である「製造業におけるTQM」を基にした「TQSM®トレーニング」の唯一の専門企業として数々の大手企業に認知され、各種業界と市場経済の発展に微力ながら貢献しています。本講演は、「弊社の10年以上に渡る探究活動」について熱意とともにご紹介します。