講演者インタビュー
学生の本音から紐解くこれからの新卒採用のあり方
エン・ジャパン株式会社 iroots 事業責任者
小笠原 寛氏
一部の学生のみに内定が集中する現代の就活事情。優秀な学生を採用するためには「採用したい学生の声」を聞くことが必須です。「説明会やナビサイトで得られる情報よりも、○○を信用している」「○○の声が聞きたい」等、人事担当者の方が直接聞くことができない学生の本音もあるはずです。スカウトサービスを利用した学生の声をリアルに紹介しながら、これか
らの採用のあり方を解説します。
―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。
最近は新卒のスカウトサービスについて、よく聞くようになりました。しかし意外とブラックボックスなのは、学生がどんな想いでスカウトサービスに登録しているかということだと思います。irootsは新卒スカウトサービスですが、実は最初からスカウトというツールを作ろうとして作ったわけではありません。最初に決めたのは学生を「USER」と設定し、USER FIRSTのサービスにするということでした。常に学生の声を聞き続けた結果、今の形になったと説明した方が実態に即しています。今回は学生が採用に「何を期待し、何に不満を持ち、将来の採用の姿がどうなればうれしいのか」という生の声をご紹介しながら、皆さまの採用活動にプラスな情報を提供したいと考えています。
―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。
新卒採用の現場で長きにわたって、学生と接し続けてきたことです。毎年500~1000人と、時には3時間にもおよぶ本音トークを聞いてきました。周囲には「何でそんなに時間がかかるの? 何を話しているの?」と呆れられながらも。USER FIRSTを叶える上で、学生の声(本音)をirootsというスカウトサイトに乗せる事ができたことが本サービスの強みと言えます。無理に広告宣伝を行わなくても、毎日100人前後の学生が口コミでirootsに登録しています。繰り返しになりますが、学生側の立場に立って運営していることが特徴です。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
採用時期の変更や採用ツールの革新により、採用担当の皆さまが「変化が激しく、何を信じたらいいのか」という心境になられていると、しばしばお聞きします。流行は何か。他社が何をしているかに注目することももちろん大切だと思いますが、原点に帰るとやはり、学生の「本音」を知ることが重要だと思います。学生一人ひとりの声に今一度耳を傾けてることで、皆さまの採用活動がより適切で効果的になることを信じ、皆さまの貴重なお時間を拝借したいと思います。お会いできることを楽しみにしております。
- 小笠原 寛氏(おがさわら ひろし)
- エン・ジャパン株式会社 iroots 事業責任者
- 大学卒業後、ナビサイト以前の就職活動を経験して人材業界に就職。 人材派遣、紹介、人事、外国人/障がい者採用支援まで、 16年間採用の世界を渡り歩く。2012年より業界に先駆けてリリースした新卒スカウトサービス「iroots」のプロジェクトに参画、 2015年5月INNOBASE株式会社代表取締役に就任。
「日本の人事部」「HRカンファレンス」「HRアワード」は、すべて株式会社アイ・キューの登録商標です。
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