講演者インタビュー
コンサルティングファームの人材育成法に学ぶリーダーの育て方
株式会社フィールドマネージメント・ヒューマンリソース 代表取締役
小林 傑氏
近年、リーダー育成の必要性は高まっていますが、その育成方法は体系化されていません。一方、マッキンゼー・アンド・カンパニーやBCGに代表されるコンサルティングファームからは実際に多くのリーダーが世の中に輩出されています。本講演では、あまり知られていないコンサルティングファームの人材育成の仕組みについて触れながら、その特徴を踏まえたプログラムについてもお伝えします。
―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。
私たちフィールドマネージメントグループは、経営コンサルティングを中心に、多くの企業の戦略策定や実行支援を行っていますが、今回の講演テーマは、クライアント企業の経営者の皆さまからよく伺うお話がきっかけとなっています。それは、「コンサルティングファームから多くのリーダーが輩出されているけれど、どうすれば彼らのようなリーダーを育てられるのですか?」というご相談です。
近年、次世代リーダーの育成が経営課題の一つとして認識されてきており、MBAコースなどを中心に選抜型教育に力を入れる企業も増えていますが、育成成果を出せている企業はまだ少ないように感じます。一方で、多くの外資系コンサルティングファーム出身者が世界中でリーダーとして実際に活躍していますが、それには理由があります。「アップorアウト」など厳しい実力世界ばかりがフォーカスされがちですが、実は育成の仕組みも大変良くできているのです。
コンサルタントという仕事は、リーダーに求められる要素を最も必要とする仕事だと言われています。今回のセミナーでは、まだあまり知られていないコンサルティングファームの人材育成の仕組みについて、研修、OJT、評価など、多面的に見ていきながら、リーダー育成のポイントをお伝えします。また、そのポイントを踏まえた弊社の人材育成プログラムについても、触れていきたいと思います。
―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。
フィールドマネージメントグループは、経営コンサルティングを核として、組織開発・人材育成、コーポレートベンチャーキャピタル、サーチファンドなど、ビジネスの創造/成長を実現するための多面的な支援を行っています。そして私たちが目指しているのは、意志あるリーダーが変革を成し遂げるための伴走者としてゼロから一緒に歩む「STEP ZERO」という存在です。
マッキンゼー・BCGなどの戦略コンサルティングファームや、リンクアンドモチベーションなどの組織人事コンサルティング出身者を中心としたメンバーで構成されていることから、事業視点と組織視点をあわせたアプローチを特長としています。そのため、今まで人材育成領域では難しいとされていた「日常業務や実務と接続した個人別の対応」や、「現役コンサルタントによる継続的なフォローアップ」を組み込んだ育成プログラムを提供しています。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
「リーダーはどうすれば育つのか?」「人はどうすれば育つのか?」これらは答えのない永遠のテーマですが、実際に多くのリーダーを輩出してきたコンサルティングファームの人材育成の考え方や手法には、大きなヒントがあるのではないかと考えています。
現在の育成施策では、「すぐに忘れられてしまった」「行動は変わらなかった」「現場では活かせなかった」など、育成成果にはつながらないと感じている方や今後の施策について考えている方に参考にしていただける内容になっています。本講演が、本当の意味での育成や行動変革について考える一助となれば幸いです。
- 小林 傑氏(こばやし すぐる)
- 株式会社フィールドマネージメント・ヒューマンリソース 代表取締役
- 慶應義塾大学卒業後、JTBを経てリンクアンドモチベーションに入社。執行役員として大手企業中心に組織人事コンサルティングに従事した後、新機軸の経営コンサルティングファームであるフィールドマネージメントに参画しディレクターを務める。幅広い業界の成長戦略支援に従事した後、グループ会社を設立し代表を兼任。
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