――　今回の講演のポイントについて、お聞かせください。

本講演では、既にLinkedIn（リンクトイン）を活用し、海外採用ブランディング活動を行っているソニー株式会社人事センター採用部新卒採用Gp 北爪優李氏と、ツネイシホールディングス株式会社CSV本部CSV推進部マーケティング・コミュニケーショングループ 榊枝信一氏に、最先端の取り組みについて語っていただきます。

またディスカッションでは、日系企業のグローバル採用担当者が知っておくべき海外の採用事情、2社におけるグローバル採用の課題からLinkedInを導入するまでの経緯、社内での取り組み、体制作りや現状なども採り上げます。

現在、日系企業も海外での厳しい人材獲得競争を余儀なくされていますが、海外勢に比べるとLinkedInを中心とするプロフェッショナルなSNSを駆使した採用活動は、まだまだといった状況です。この実態の把握と、日本の企業にできることを理解していただきたいと思っています。

LinkedInでの採用活動で重要なのは、企業の情報発信ページを活用した企業ブランドの認知と理解の促進、経営陣と社員のプロフィール公開によるネットワークの構築、データマッチング精度を駆使した潜在候補者に対する求人の訴求とアプローチすべてを網羅した採用ブランディングの構築です。これまでにない新しいグローバルな採用ブランディングの重要性について、お話します。

――　貴社の強みや特徴について、お聞かせください。

LinkedInは、4億人以上のプロフェッショナルが登録する世界最大のビジネス特化型SNSです。世界700万以上の企業がLinkedInに「会社ページ」を開設し、ビジネスの機会創出を目的として、採用はもちろんのこと、営業やマーケティングにLinkedInを活用しています。

現在、海外に進出を果たしている日系企業は6万8千社を超え、2013年よりも約4800社（7.5％）増えています（2014年外務省調べ）。このよう状況で、日系企業がさらに海外で競争力を持ちながら採用活動を推進できるよう、LinkedInでは海外のデータやトレンドを採用担当者の皆さまにご提供しています。

LinkedInからのデータはもちろんのこと、業界をリードする企業の事例をもとにオープンなディスカッションを進め、海外での採用事情に関する理解を深めていただきたいと思っています。

――　講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

本講演は、海外での人材採用が課題となっている日系企業の皆さまにご参加いただき、海外での採用トレンドと競争力のある採用ブランド構築の重要性を理解していただきたいと思っています。

特に注目していただきたいのは、世界トップブランドのソニーと伝統的な造船会社ツネイシよりパネリストをお迎えし、社内での課題と計画案、LinkedIn導入への取り組み方や社内体制作り、経営陣への説得方法などをお話しいただくことです。

LinkedInを活用したグローバル人材採用は、日系企業にとって比較的新しい取り組みかも知れませんが、本講演をきっかけに最先端のトレンドを学んでいただければ幸いです。