講演者インタビュー
伊藤忠商事の挑戦
~ベテラン事務職女性をカギとした組織風土改革5つのステップ~
WisH株式会社 代表取締役/ リ・カレント株式会社 シニアマネジャー
清水 美ゆき氏
ベテラン事務職女性の自己改革と組織風土改革の連携を生む、5つのステップとは。
EQ診断、ほぼ100シート、受講者自身によるゴール設定、ニュースレター配信……模索の中で様々な仕掛けを取り入れ、現在も挑戦する伊藤忠商事エネルギー・化学品カンパニーのいま。事務職リーダー、カンパニー人事担当、プロジェクトファシリテーター池照氏によるパネルディスカッションでお伝えします。(協賛/リ・カレント株式会社・WisH株式会社)
―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。
今回取り上げる有名企業の事例は、女性社員の自己改革と組織風土改革の連携を目指し、事務職のプロとして働く女性の「意識」と、彼女たちの働く現場の「風土」にテコ入れを図ったものです。
ポイントは「事務職プロフェッショナル女性のリーダーシップ向上」です。EQ診断を用いた個人・組織の課題分析、個人の目標管理ツール「ほぼ100シート」、女性社員たち自身をリーダーとした組織活性プロジェクトの立案・運営、ファシリテーター・プロジェクト参加者によるニュースレター配信など。さまざまな仕掛けを取り入れたこのプロジェクトは、どのようなアプローチで行われたのでしょうか。また、現在も継続する挑戦の先に目指す女性活躍組織像とは、どういうものなのでしょうか。
WisHとしてこれまで300件以上、研修などのお手伝いをしてきましたが、このような取り組みは我々が知る中でも大がかりなケースであり、ご担当者はじめ女性活躍推進の現場にあたる方々の思いを非常に感じられる事例です。注目すべき点は二つあります。一つは、どの会社でも難しい課題である、事務職のプロとして働く女性社員たちを、リーダーとしてさらに引き上げる施策を行っているという点。もう一点は、一つの階層をきっかけに、組織全体にその変化を波及させようと取り組んでいることです。
当日はご担当者の生の声を交えて、各社で女性活躍推進に取り組んでいらっしゃる担当の方がお困りだと思われる、さまざまな点についてお話を伺います。
―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。
WisHは企業のダイバーシティ戦略に基づく女性活躍推進というテーマに特化した、リ・カレント株式会社のグループ企業です。自身の持っている能力に気付き、その能力を発揮して、自ら成長できる場をつくりあげていけるような、しなやかで輝き続ける女性たちを企業にたくさん生み出したいという想いから設立しました。
100社以上の実績経験をふまえ、各分野のプロフェッショナルパートナーとともに、中長期的なコンサルティングプランや各種セミナー、講演などを提供する「研修・制度構築」、女性の活躍を促進・阻害する要因がどのような点にあるのかを明らかにする、独自の組織診断ツール「女性活躍組織診断」、(プレ)ワーキングマザーが企業の壁を超えた交流を図る場をつくる「ワーキングマム・プロジェクト」。これら三つの取り組みを軸として、多くの企業や官公庁からお声がけいただき、女性向け研修の企画・プロデュースに携わっています。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
女性活躍推進は、一通りの施策でなんとなく前には進んでいるものの、「肝となる戦略が見えない」「日々トライ&エラーの連続。組織の状況に本当に沿っているのか」という声が多く聞かれます。
「場当たり的施策」を脱するのに重要なのは、人事担当の方が思いを持って、自社に最適な女性活躍組織を描き、戦略的な道筋を立てるために必要なアプローチを考えることです。「女性活躍推進」の次の一手にお悩みの企業が、今回ご紹介する企業事例を、自社にとっての女性活躍組織戦略ロードマップをかたちづくるための参考にしていただけると幸いです。
- 清水 美ゆき氏(しみず みゆき)
- WisH株式会社 代表取締役/ リ・カレント株式会社 シニアマネジャー
- (企画プロデューサー)税理士法人、採用コンサルティング会社を経てリ・カレント入社。女性のキャリア支援をミッションとしており、多くの経験を活かし女性向け研修専門会社WisHを設立。のべ1500人以上の女性向け研修企画・プロデュースに携わる。
「日本の人事部」「HRカンファレンス」「HRアワード」は、すべて株式会社アイ・キューの登録商標です。
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