日本の人事部「HRカンファレンス2016-春-」 人の採用・育成・マネジメントに携わる皆さまが集う、日本最大のHRイベント

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2016年5月16日(月)・17日(火)・18日(水)・19日(木)開催 会場 大手町サンケイプラザ 後援 厚生労働省
日本の人事部「HRカンファレンス2016-春-」トップ講演者インタビュー> 中根 貢氏(学校法人産業能率大学 総合研究所 経営管理研究所 戦略・ビジネスモデル研究センター 主席研究員)インタビュー

講演者インタビュー

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ホスピタリティ・マネジメントによる経営者マインド~次世代リーダーの育成と選抜~

中根 貢氏 photo

学校法人産業能率大学 総合研究所 経営管理研究所 戦略・ビジネスモデル研究センター 主席研究員

中根 貢氏

ホスピタリティは今までマナーと同レベルに扱われてきましたが、本来のホスピタリティは、次世代リーダーの資質として土台となるものです。しかし、短期的な視野に基づき次世代リーダーが選抜・育成されてきたため、ホスピタリティは重視されてきませんでした。そこで、改めて次世代リーダーに求められるホスピタリティ・マネジメントに着目し、経営や事業に活かす考え方や方法を紹介します。

―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。

日本経済の再生に向け、今ほど企業にリーダーの存在が渇望されている時代はありません。本講演では、組織をけん引することが期待される次期経営者層に求められるホスピタリティの概念を提示します。

近年、企業組織の不祥事が相次いでいます。原因の一つとして、組織の経営者層に明確な理念が欠けていることが挙げられます。中には、経営者自らが不祥事を起こす事態も発生していますが、これは経営者層に必要な資質やマインドに含まれているべき社会倫理や人倫が欠如していることが原因だと考えられます。

次世代リーダーには、事業や組織をけん引することが求められますが、あわせてホスピタリティ・マネジメントの醸成も大切です。ホスピタリティは一般企業では「思いやりのある、心からのおもてなし」というスローガンで終わっているケースが多く、お辞儀の仕方といったマナーと同レベルに扱われてきました。これでは、ホスピタリティのほんの一部分を見ているに過ぎません。ホスピタリティの概念をより広義な意味で捉えると、その適応範囲は医療・福祉、サービス業から産業界すべての経営にまで及びます。従来使われてきた狭義の「ホスピタリティ」の概念に縛られ、ホスピタリティを経営に関連づけられない組織と、それを広く柔軟に解釈し、関連づけて経営を展開できる組織との間で今後、大きな違いが出てきます。その違いやホスピタリティ・マネジメントを醸成する上でのポイントを講演の中で紹介します。

―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。

産業能率大学総合研究所は、上野陽一によって1925年に創立された日本産業能率研究所から続く、日本有数の研修・コンサルティング機関です。日本産業界の黎明期から、高度成長期を経て現在に至るまで、創立から約90年にわたり日本を代表する社会人研修・コンサルティング機関として産業界に貢献してきました。特にミドルマネジャーを中心としたマネジメントスキルやコミュニケーションを中心とするビジネススキルの向上、次世代経営幹部の育成、組織の問題解決に関わる人材開発プログラムの開発と実施、組織改革のための諸制度の構築からその定着化まで、企業の経営課題を解決する的確なソリューションを提供しています。

―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

ホスピタリティ文化のない組織は周囲や社会からどう見られるのか? ホスピタリティ精神のない経営層は、組織を病んだ状態に導いてしまいます。ダイバーシティが重要と言いながら、多様性のある従業員をどのように雇用しているか。ホスピタリティが求められる要因の一つは、短期的な視野に基づくマネジメントが限界を迎えてきたことです。多様性を異端の目で見るのは、そこに人倫や社会倫理が存在していないことを意味し、ホスピタリティ精神の薄い人を経営層に登用していることに問題があります。ホスピタリティ・マネジメントは経営戦略、コンプライアンスに至るまで適用範囲が広いことを認識した上で参加いただくと、より効果的に理解できます。

講演者プロフィール
中根 貢氏(なかね みつぐ)
学校法人産業能率大学 総合研究所 経営管理研究所 戦略・ビジネスモデル研究センター 主席研究員
駒沢大学法学部卒業。(株)日本交通公社関連会社に入社し、学校団体営業、老人クラブ営業、添乗業務に従事。1989年より産業能率大学に入職し、現在に至る。2009年高野山大学大学院 修士課程密教学専攻 在学中。マーケティング戦略策定、事業戦略策定のコンサルティングや提案型営業等の研修にも携わる。

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