参加者の声
参加者インタビューInterview
人材教育というミッションの解決策を
「HRカンファレンス」のワークショップで発見
産業科学技術の翻訳事業を軸に、ビジネスの中で発生する特許、契約書やマニュアル、国際間の文書など、幅広い業界・業種のドキュメントを取り扱う、株式会社サン・フレア。中長期での成長を視野に人事制度と教育体系の再整理を図るため、同社では昨年、経営品質教育推進室を新設しました。その特命に応えるべく情報収集に励むなかで、同室室長の秋元直樹さんが注目したのが、人事・人材開発の一大イベント「HRカンファレンス」。体験型ワークショップという他のイベントにはあまりないセッションに参加したことで、思い描いていた最良のパートナーと出会うことができたそうです。秋元さんに、詳しいお話を伺いました。
事業拡大へ向け人材育成の改善を担うことに
――経営品質教育推進室は、昨年10月にできたばかりの部署だと伺いました。
今後、弊社が中長期的に事業規模を拡大していく上で、人材の能力を高める必要があると判断し、その中核を担う部署として創設されました。弊社では産業科学技術全般の翻訳をメインの事業としていますが、翻訳実務に関わる専門的なスキルが要求される業務だけでなく、さまざまな分野のクライアントに対応できる専門知識や提案力など、高品質を保持するための能力を養成することが課題になっています。
――人数を増やせば事業規模も拡大する、という簡単な話ではないわけですね。
個々の能力の高さが問われています。また、職種柄、弊社には職人肌・学者肌な人間が多いのですが、自分が抱えるプロジェクトを遂行するためには、積極的に周りを巻き込んでいかなければならない。しかし、入社間もない新人は、その辺りがおぼつかないようで、どうにかして改善したいと悩んでいました。
――これまでは、どのような若手研修を行ってこられたのでしょうか。
社内で研修メニューを設けていて、新卒社員はまずは営業職として自社とお客様のことを徹底的に理解してもらいます。徐々に会社のことがわかってきたら、外部の研修も取り入れながら幅広いスキルを学びます。
――秋元さんは、もともとそうした人材育成や教育分野を歩んでこられたのですか。
いいえ、この部署に移るまでは社長室にいたので、人材育成はまったく未知の領域でした。経営品質教育推進室が創設される4年ほど前に社内組織の大きな改編があり、今後はより一層、社内の人材育成を拡充していくことが課題となってきたため、このミッションに携わることになりました。どのように人材育成に取り組んでいけばいいのかいろいろと悩んでいるなかで、「HRカンファレンス」の存在を知りました。人事や教育の再整理を果たすために、これまでに3度参加しています。
参加型ワークショップで理想的な学習スタイルと出会う
――実際に「HRカンファレンス」に参加されて、どのようにお感じになりましたか。
まずは、その規模に驚かされました。もともと人事畑の人間ではないこともありますが、人事・人材開発をテーマにしたイベントにこれだけ多くの人が集まるとは思ってもみませんでした。人事関係者が大勢集まるのはとても貴重な場だと思いますから、情報収集という意味でも、とても価値のある時間を過ごすことができました。
新卒採用も含めて、若手社員の教育や育成に関するセッションが中心です。毎回少なくとも一日は、午前中から終了間際まで講演を渡り歩く時間を確保しています。ランチミーティングや体験型ワークショップなど、ただ一方的に聴くだけではない、インタラクティブな場が豊富に用意されているのも、すばらしいと思いますね。
――ワークショップに参加されたことで、株式会社マイナビ様と成約されたわけですが、決め手は何だったのでしょうか。
将来、新人社員を会社の中核を担う人材へと育てるためには、費用と時間の制約があるなかで、ビジネスの基礎的なスキルを効率的に高めていかなければならないと考えていました。そんなときにマイナビさんが提供する「ムビケーション」研修を受講し、映像を駆使した独自性の高い学習スタイルなら、弊社の課題を解決してくれるものだと強く感じたのです。
映像の中の人物と実際の講師の方とがファシリテーターになって研修を進行していくのは、とても画期的です。ひとりの講師がその場で何役もロールプレイするのではなく、映像では実際に多くの人物が登場してさまざまなシチューションを展開していくことで、リアリティーのある内容になっていると思います。
――間もなく社内で「ムビケーション」研修を実施されるそうですが、どのような成果を期待していますか。
今回は入社から3年目まで、10名ほどの社員の参加を検討しています。ビジネスの基本的な知識を学ぶことはもちろん、時間の活用方法や対処の仕方も学んでほしいと考えています。ムビケーションという疑似体験の中でいろいろな事柄がリアルタイムに発生し、それらに対してどのように優先順位をつけて対処していくのか。また、どのように考えていくべきなのか――。時間に対するシビアな感覚を身につけられたら、実際の業務でも臨機応変に動くことができ、仕事の質を総合的に高めることができると思います。
サン・フレア 秋元直樹さんとマイナビ 山田功生さん
座学だけの学習も効果はあると思いますが、理解したような気になるだけで、実際に身につくかどうかは少し疑問に感じているところがありました。ムビケーションは、その疑問に答えてくれました。なにより、ワークショップに参加してみて、私自身がとても楽しかった。研修なので遊びではありませんが、楽しいということは重要だと思いました。楽しんで受講できれば、そこで得た知識やノウハウはきっと頭や体に染み込んでいくはずですから。
ワークショップが終わった後すぐに、講師を務めていたマイナビの山田さんのところへ行き、さらに詳しくお話を聞きました。その後、成約まではとてもスムーズに運びましたね。良いパートナーと出会うことができ、「HRカンファレンス」に参加して本当に良かったと思います。
「HRカンファレンス」への参加は必ずプラスになる
――あらためて、「HRカンファレンス」に参加することのメリットは何だと思われますか。
実際に何を求め、どこまでの結果を得たいのかは参加される方によってさまざまだと思いますが、課題解決のためのきっかけになるような情報やいろいろな方との出会いなど、プラスになるものが必ず得られることだと思います。
ここまでの規模や内容でも、無料で参加できるのはとてもありがたいことです。今後もぜひ、継続していってほしいと思います。また、私が体験したような参加型のワークショップのほかに、グループセッションのバリエーションがますます増えてくるとうれしいですね。次回の「HRカンファレンス」にも、ぜひ参加したいと思っています。