参加者の声
参加者インタビューInterview
「HRカンファレンス」で効率的に情報を収集し、
自社の課題を解決する最良のパートナーと出会う
東京都区部を中心に9路線の地下鉄を運営し、東京の都市機能を支えている、東京地下鉄株式会社(東京メトロ)。従業員は約8700人で、そのうち約1000人は本社に所属するホワイトカラーですが、その生産性向上プロジェクトを担当しているのが同社人事部労務課課長補佐の石原有希さんです。大規模なプロジェクトのパートナーを探すため、情報収集に注力されたという石原さんが特に効果的だったと仰るのが『日本の人事部』が主催するイベント「HRカンファレンス」。では、同社では具体的にどのようにして最良のパートナーを見つけることができたのでしょうか。石原さんに詳しいお話をうかがいました。
人事担当者なら知らない人のほうが少ない『日本の人事部』
――貴社が取り組まれている「ホワイトカラーの生産性向上」の状況について、お聞かせください。
2004年に当社が民営化されて以来、人事部では一貫して全社的な生産性の向上に取り組んできました。従業員の約9割が所属する鉄道運行の現場では、2011年までに見直しがほぼ終了。その後は、本社のホワイトカラー約1000人にフォーカスを当てたプロジェクトを推進しています。現在進められている中期経営計画にも、「事務部門におけるワークスタイルの改善(働き方の見直し)の推進」という目標が明記されています。
私が所属する労務課では、全社的な人件費管理や要員計画の取りまとめといった中長期的な数量管理を行っており、各部門の生産性向上には深い関係があります。そこで、労務課内の私を含めた3人のチームが、生産性向上プロジェクトのための情報収集や研修の立案・実施などを担当しています。
――ホワイトカラーの生産性向上のため、「HRカンファレンス」をどのように活用されたのですか。
ホワイトカラーの生産性向上は、当社にとって初めての課題であり、社内にノウハウがありませんでした。また、それまで現場の生産性向上でお世話になっていた人事コンサルタント会社や、ITシステムの導入時にお願いしたITコンサルタント会社などにとっては、分野が異なると感じていました。そこで、いろいろな人事関連のサービスやメールマガジンなどの情報をチェックし、コンサルタント会社や研修会社に当たることから始めたのですが、情報収集を行う中でたどりついたのが『日本の人事部』や「HRカンファレンス」だったんです。
――『日本の人事部』「HRカンファレンス」は、その時に初めて利用されたのですか。
2008年頃には『日本の人事部』の会員に登録し、サイトを利用していたと思います。『日本の人事部』は、人事関連のネットサービスではかなり先行していましたし、人事関連の業務に携わる方なら、おそらく知らない人の方が少ないのではないでしょうか。
当社は民営化後、新しい情報の収集にはかなり積極的で、「役に立ちそうなセミナーや研修があればできるだけ参加するように」という方針がありますから、「HRカンファレンス」も、初期の頃から利用していました。
いかにして「生産性向上」の専門家に出会ったのか
――「HRカンファレンス」に参加することで、どのような成果があったのでしょうか。
プロスタンダード社長 若林氏と東京メトロ 石原氏
「HRカンファレンス2012-秋-」の特別講演での株式会社プロスタンダードさんとの出会いは、当社にとって大きかったと思います。まさに私どもが探していたホワイトカラーの生産性向上に絞って研修サービスを提供されている企業だったからです。
大きな期待と共に講演に参加しましたが、いわゆる営業トークではなく、現場をよくご存知の社長が具体的な方法を話されていたのが印象的でした。研修後の個別フォローもセットになっている点に説得力を感じ、もっと詳しく話を聞きたいと考え、その日のうちにアポイントをとった記憶があります。
――商談から成約、研修実施までの流れについて教えてください。
講演から1週間後に最初の商談の機会を持ち、その後数回の打ち合わせを経て、プロスタンダードさんが無料で提供されている「トライアル研修」を実施しました。このプロセスがあったことで、結果的にその後の展開をとても効率的に進めることできたと思います。
いくら研修の内容や理論が優れていても、いきなり本契約を結ぶのは社内的にとても難しい。しかし、トライアル研修は費用が発生しないため、すぐに6人の受講が承認されたんです。「十分な効果があるようだ」という社内的なコンセンサスも、スムーズに得ることができました。
こうした段階を経て、人事部門の40人を対象とした最初の有料契約へと進めることができました。当社の人事部長からも高評価で、その後はさらに多くの本社スタッフに研修対象を拡大しました。最初にコンタクトしてからまだ1年も経っていませんが、すでに本社スタッフの約半数である400人の従業員が研修を受講しています。今後、中期経営計画期間の3年間で、ホワイトカラー全員を対象に研修を実施したいと考えています。
――改めて、「HRカンファレンス」の魅力とは何だとお考えですか。
効率的に情報を収集できることが、一番の魅力だと思います。当社では普段から、人事関連のウェブサービスやメールマガジン、各種専門誌などで情報を収集していますが、そこから研修会社を探し出し、1社ずつ問い合わせる作業は、時間も手間もかかります。しかし、「HRカンファレンス」では、複数の講演に参加して研修会社を比較することができます。
やはり、直接研修会社の方のお話を聞けることは大きな魅力ですね。いくら詳しい資料やウェブサイトがあったとしても、どんな研修をやってくれるのか、その様子まではわかりませんから。プロスタンダードさんの講演では、社長の人柄や研修内容への自信、情熱などがしっかりと伝わってきました。「この企業に依頼しよう」という決断をするには、「HRカンファレンス」は絶好の場所だと思います。
これからの「HRカンファレンス」に期待するものとは?
――今後の「HRカンファレンス」について、何かご要望があればお聞かせください。
当社では今後、生産性向上だけでなく、定年延長などの人事制度の改定や改革にも踏み込まなくてはいけないと考えていますので、そういったテーマを扱った講演が増えるととてもありがたいですね。もちろん、人材開発や採用など、「HRカンファレンス」が得意としている分野も、大いに参考にしたいと思っています。毎回、人事に関する重要なテーマを取り上げているので、絶対にチェックしておきたい情報源ですね。
また、人事には、企業規模や成長フェーズが近い企業同士で情報を交換したいというニーズもあると思います。鉄道業界では相互乗り入れなどで企業同士がビジネスパートナーになっているケースが多く、社員が交流する機会もあるのですが、私も時には異業種の人事の方の意見を参考にしたいと考えることがあります。「HRカンファレンス」にもそういった交流の場があるようなので、ぜひ参加してみたいですね。今後も「HRカンファレンス」には、企業・人事のニーズに応えてくれるような、魅力的な企画を用意してくれることを期待しています。