講演者インタビュー
日本型企業の風土改革への挑戦
~シナネンHDグループが風土改革に向き合って得られた成果と学びとは~
株式会社hakumei 代表取締役 組織人事コンサルタント
高橋 潤氏
多くの企業が新たな価値創造に向けた風土改革を課題と感じている中、2027年に創業100周年を迎えるシナネンホールディングスグループは「自由闊達で成長し続けるボトムアップ風土」に向けて、2020年から風土改革活動をスタートしました。共に試行錯誤しながら向き合って得られた約2年間の活動の成果と学び、そして学びを活かした今後の方向性を、経営者、現場、事務局、コンサルタントそれぞれの視点からお伝えします。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
以下の点に一つでも当てはまる方は、参加をご検討ください。
・事業のフェーズがシナネンホールディングスに近しい企業の方々
市場の成長が鈍化し、新たな価値提供の実現と既存事業の生産性向上に向けて事業の構造改革と風土改革が求められる
・ホールディングス体制等グループ運営をしている企業の方々
成長フェーズの異なる複数の事業を有し、その異なる事業や組織の推進を後押ししている
・歴史のある日本企業の方々
一方で、変わりたいけどなかなか変わりにくい組織の習慣が根付いてしまっている
・風土改革に課題感を抱いている企業の方々
その上で、本腰を入れて風土改革に向き合おうと思っている、もしくは試行錯誤しながら向き合っている
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
本講演は、頭でっかちな理論や、組織人事に関わる商品やサービスをお伝えするのではありません。100年近くの歴史があり、ホールディングス体制のもと複数の事業を運営する実際の企業におけるリアルな活動の振り返りと、そこから得られた学びや気づきを参加される方々に共有する場となります。
加えて、その一連の活動を以下の異なる四つの視点から紐解いていきます。
・代表取締役である「経営者の視点」
・現場の当事者である「変革リーダー※の視点」
・事務局として風土改革活動の立ち上げから推進を行なってきた「グループ改革推進室の視点」
・2年間共に伴走してきた「組織人事コンサルタントの視点」
※変革リーダーとは事業会社各社に所属し、各社の風土改革活動を推進する役割を担う
本活動は当然ながら教科書通りに進んでいるわけではなく、成果も生まれていますが、活動を進める中でさまざまな問題に直面してきました。その問題に対して、試行錯誤しながら向き合い続けたリアルな声をお伝えできればと思っています。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
組織風土改革に絶対解があるわけではありません。
従って、お伝えする成果や学びが必ずしも皆さまに当てはまることではないかもしれません。「風土改革という難解な問い」に向き合い続けた2年間で得られた気づきや学びを、少しでも同じ想いや問題意識を持っている方々に届けることができ、それぞれの企業や組織における風土改革に向けた背中を押すことができれば幸いです。
- 高橋 潤氏(たかはし じゅん)
- 株式会社hakumei 代表取締役 組織人事コンサルタント
- 同志社大学を卒業し、株式会社帝国ホテルに入社。2005年に組織人事コンサルティング会社の株式会社リンクアンドモチベーションに入社。組織変革、人事育成領域の責任者を務め、2018年個人事業主として独立。2020年4月に株式会社hakumeiを設立。現在に至る。
「日本の人事部」「HRカンファレンス」「HRアワード」は、すべて株式会社HRビジョンの登録商標です。
当社はプライバシーマーク取得事業者です。類似のサービスやイベントとの混同にご注意ください。