講演者インタビュー
キャリア自律と学習する組織を創造する:HCX(人的資本トランスフォーメーション)の先端知見
Emeritus Regional Director, Japan
長島 高志氏
約2年のコロナ禍で人材育成・組織開発の在り方とその方法が大きく変化し、様々なラーニングソリューションが登場。そして新たな課題も見えてきました。本講演ではそれらのソリューションと課題群をまずは整理し、デジタル時代・グローバル時代における先進企業の人材育成・組織開発事例をご紹介。これからの戦略人事が取組まなくてはならないHCX(人的資本トランスフォーメーション)をご紹介します。(協賛/株式会社インヴィニオX)
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
2年以上にわたるコロナ禍の中で、集合研修のオンライン化に始まり、海外のビジネススクールへの派遣の中止など、いろいろな人材育成・組織開発の取組みの変更や中止を求められた企業は多いのではないでしょうか。そのような変化の中でも新しい人材育成・組織開発手法が登場し、変化と発展を遂げています。
本講演では、HRテクノロジーやPeople Analyticsといった新たに登場した手法を整理し、MOOCs(学び放題)に代わる効果的なアプローチとしてのSPOCを俯瞰します。またグローバル先進企業が世界のトップビジネススクールとどのように連携し、自社の人材育成・組織開発を進化させて変化の時代における「学習する組織」をつくっているのか、事例を通じて皆さんと理解を深めていきたいと思います。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
アフターコロナの世界で従来の人材育成・組織開発の手法に戻ることは、もはや非現実的と言っても過言ではありません。一方で、変化と不確実性に対応するための新たな方法論も登場しています。
本講演では、(1)ここ数年で登場した新たな人材育成・組織開発の手法をまずは俯瞰します。特にデジタル、HR-テクノロジーに着目し、具体的にどのように活用されているのかをご紹介します。そのうえで、(2)学びたいだけ学ぶことができるe-ラーニングが今どのような頭打ち・つまづきを見せているのか、これまでの対面型のトレーニングをオンライン化しただけの運営がなぜ期待する効果を生み出していないのかについて考察します。
ここでは世界中がコロナ禍に包まれる中で急速に普及したMOOCs(Massive Open Online Courses)にどのような問題が潜んでいたのか、MOOCsに代わるアプローチとしてのSPOC(Small Private Online Course)とはどのようなものかを考察します。
最後に、いくつかの事例を見ながら、次世代リーダーのモチベーション、キャリア観をも考慮にいれたアプローチや世界のトップビジネススクールとの連携を通じた学習する組織を創っていくためのエコシステムをご紹介します。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
アフターコロナ、デジタル時代のリーダー育成、ビジネスモデル変更・グローバル化に伴う従業員のリスキルの必要性など、人事の方々が直面する課題に対して、具体的にお答えする事例をご用意します。
- 長島 高志氏(ながしま たかし)
- Emeritus Regional Director, Japan
- 人材育成・組織開発コンサルティング会社を経て、米系製薬企業で人事及びLean Six Sigma Master Black Beltとして組織変革プロジェクトを多数リード。その後、外資系外食企業にのHead of HRBPを経験し、グローバルリーダー育成・組織開発を手掛けるEmeritusに参画。
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