講演者インタビュー
科学的データに基づいた人事施策の実行
~採用・育成・配置・登用・定着×アセスメント活用のポイント~
G-ソリューション株式会社 代表取締役/人事・組織開発・人材開発コンサルタント
三宅 潤一氏
DXの流れに乗って、人事もデータに基づいた科学的な意思決定を求められています。データ活用に取り組む企業も増えてきましたが、良質なデータがそろわないなど、具体的な人事施策に落とし込めないという声もあるようです。本講演では、良質なデータの必要性を整理し、①人材像のモデル化②従業員と会社のマッチング③適材適所の観点から、可視化したデータを採用・配置・育成・登用へどのように活かすのか解説します。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
タレントマネジメントシステムをより上手く活用したい組織や人材を見える化したい、全社に共通化した指標が欲しい、人事施策を全体的に見直していく必要のある組織などが対象となります。
離職率を低減したい、生産性を向上したい、人事全般のコストを削減したい担当者にもお聞きいただきたいです。また、サクセッション・プランニングを検討されている経営者の方にもおすすめです。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
・御社に必要とされる人材像を数値でモデル化
採用から配置、育成、昇格・昇進、評価、退職といった人事施策を最適化するために、職務分析サーベイやハイパフォーマー分析、キーパーソンへのインタビューを通じて階層別、職種別に最適な人材モデルを構築します。暗黙知や経験値に頼ることなく、科学的で一貫した人事施策を進めることができます。
・離職率を低下させる三つのポイント
従業員が本来持っているポテンシャルと、社風・職種・上司の三つがマッチしている状態を、我々は「JOB FIT」と呼んでいます。「JOB FIT」が実現すると、給与や福利厚生の待遇にかかわらず、離職率は下がります。
ストレスのない状態で仕事を進めることができるので、メンタル不全の発症率も下がります。また、従業員のモチベーションが上がり、エンゲージメントや幸福度も向上します。当社のアセスメントを活用することで、三つのマッチング率をクリック一つで可視化できます。
・データに基づいた適材適所で生産性向上
ハーバード・ビジネス・レビュー誌による14業種36万人のセールス職に対する20年間に渡る追跡調査の結果、営業成績を上げることに最も必要なことは、学歴や経歴ではなく、本人と職務がマッチしているかどうかであると、報告されています。当社のアセスメントを活用することで、営業の生産性向上を実現することが可能です。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
ふさわしい人がふさわしい場所にいない。これが組織で起こる悲劇の根本原因です。
個人のポテンシャルと職場で成功する人物像をしっかりとマッチングさせることが重要です。そうすることで、本人のモチベーションは高く維持され、研修やOJTも必要最小限で完了し、ミスやトラブル、クレームが減少します。
採用や配置のミスマッチを防ぐだけで、上司の時間・労力・業績のロスなど、隠れたコストが圧倒的に削減されていきます。結果として組織に活力をもたらし、目標を達成し、従業員の皆さまの幸福度を上げることに貢献できれば幸いです。そして、そんな組織を増やしていくことで、引いては日本全体を元気にすることにつながれば最高です。
- 三宅 潤一氏(みやけ じゅんいち)
- G-ソリューション株式会社 代表取締役/人事・組織開発・人材開発コンサルタント
- 1971年京都市生まれ。大学卒業後、研修会社やコンサルティング会社を経て、2004年に独立。以来毎年120日以上の研修とコンサルティングを実施。これまでの顧客は大手企業を中心に240社、研修の受講者は5万人を超える。誠実さと着実をモットーに成果を積み上げ、経営者の方々からも大きな信頼を得ている。
「日本の人事部」「HRカンファレンス」「HRアワード」は、すべて株式会社HRビジョンの登録商標です。
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