人と組織を学ぶ 日本最大のHRイベント

日本の人事部「HRカンファレンス2022-春-」 
	2022年5月18(水)・19(木)・20(金)・24(火)・25(水)・26(木)開催 [主催]日本の人事部「HRカンファレンス」運営委員会[後援]厚生労働省

講演者インタビュー

日本の人事部「HRカンファレンス2022-春-」トップ 講演者インタビュー 吉井 しのぶ氏((株)インターネットインフィニティー 介護コンシェルジュ相談員/介護支援専門員)インタビュー

状況把握が介護離職防止のカギ~介護相談事例から学ぶ、仕事と介護の両立支援~

吉井 しのぶ氏 photo

(株)インターネットインフィニティー 介護コンシェルジュ相談員/介護支援専門員

吉井 しのぶ氏

介護に直面するのは、働き盛りの40~50代の方が中心ですが、ヤングケアラー、育児とのダブルケアなど若い世代にも広がっています。多様化する介護の実情を踏まえ、従業員それぞれの状況を把握することが介護離職防止の取り組みに向けた第一歩とも言えます。本講演では、年間1000件以上にのぼる介護の相談事例から、従業員を取り巻く状況を探り、人事に求められる施策をお伝えいたします。

―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?

超高齢化社会の進行、コロナ禍における外出自粛の影響などで、今後、要介護者が増えることが懸念されています。要介護者が増えると、従業員の「介護離職」のリスクも高まります。

こうした状況の中で、企業として、従業員の「仕事と介護の両立支援」に取り組むことは非常に重要です。ただ、介護は見通しが立てづらい、人によって必要な介護の程度や、介護従事者の負担もさまざまといった側面があります。
そのため、人事の方からよく耳にするのが、「何から対策を始めていいかわからない」といった悩みです。

本講演は、こうした課題をお持ちの方に向けて、仕事と介護の両立支援を考える上で押さえておきたいポイントを解説いたします。

―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。

従業員の方から寄せられる介護相談から感じられることは、ここ数年の短期間の中で、介護を取り巻く状況や、介護従事者の働き方が大きく変化していることです。当社への相談件数は年々増えており、介護に直面している人が増えていることも実感しております。一方で介護に悩みながら、誰にも相談できず、一人で抱え込んでいる方も、多くいることと思います。
そうした方の突然の介護離職を防ぐためにも、従業員の状況を把握することは非常に大切なことです。

仕事と介護を両立させるためには、状況の変化に応じて、従業員の働き方や、その家族の様子に合った支援体制を築くことが大切です。本講演では、「働き方」や家族との関わり方の中で、どう仕事と介護の両立を図っていけばいいのか、相談事例をもとに、わかりやすく解説いたします。

その上で、両立を支援する上で人事として押さえておきたいポイントをお伝えいたします。
今後の対策を検討する上で参考にしていただけますと幸いです。

―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

介護は、当事者にならない限り自分事として捉えづらい側面もあります。しかし、少子高齢化が進む現代社会においては、誰にでも起こり得るものです。
仕事と介護の両立を支援することが人事の役割でもありますが、一方でご自身が介護を担う可能性も想定しながら、参加いただければと思います。

介護に直面する従業員を支える側、介護を担う側、両方の視点を持っておくことが、両立のしやすい
職場環境の構築にもつながります。
より幅広い視点で、仕事と介護の両立支援を考える機会にしていただけますと何よりです。

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講演者プロフィール
吉井 しのぶ氏(よしい しのぶ)
(株)インターネットインフィニティー 介護コンシェルジュ相談員/介護支援専門員
慶應義塾大学を卒業後、介護福祉士を取得後に介護支援専門員を取得。ケアマネジャーとしての業務経験を活かし、仕事と介護の両立を支援するため、大手企業の従業員向け介護セミナーにて講師を務める。また、介護コンシェルジュとしても活躍。従業員の介護に関する悩みに対し、自身の現場経験を活かした個別相談も担当。

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