講演者インタビュー
4万件のAI選考を提供して分かった「人間の面接官」として本当に重要なスキルとAI面接の動向
タレンタ株式会社 代表取締役社長兼COO
田中 義紀氏
世界的に採用選考の分野でも「AIと人との協働」が進んでいます。その結果、「AIが面接官の能力を上げた」などの事例が生まれており、今後の採用を考える上で無視できないテーマとなっています。本講演では4万件のAI選考の提供を通じ、「AIの評価」と「面接官の評価」との比較分析から分かった「人間の面接官」として本当に必要なスキルと、AI面接の動向についてお話しします。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
本講演は採用責任者・担当者またはDX推進責任者・ご担当者向けのセミナーで、以下の課題を持つ方々のご参加を想定しています。最先端のテクノロジー×サイエンス(データ+ピープル(心理学))の力で、採用選考における課題解決にどのような貢献ができたのか、約30社・約4万件のAI選考の提供を通じて得られた「AIと人との協働」の具体的事例を解説いたします。
・書類選考や適性検査を使って「エイや」で選考していることに不安を感じる
・自己PR動画を見るのが大変で、かつ苦労して見た割には大した選考ができていないと感じる
・採用選考基準の明文化がされていない、または明文化はされてはいるものの浸透がしきれていないと感じる
・面接官による見極め不足が原因で早期の離職を引き起こしている
・AI選考に対して怖さや不信感を持っている
・AI選考に対する候補者の反応やコンプライアンス対応を懸念している
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
本講演の聴きどころは、約30社・4万件のAI選考の提供を通じて得られた「人とAIとの協働」の具体的事例と、AIの社会実装に当たって留意すべき法的リスクに関するグローバルの最新動向です。
将棋や囲碁の世界では数年前より「AIと人との協働」の世界に入り、プロ棋士の能力が劇的に進化したと言われていますが、採用選考の世界でも同様のことが起こり始めています。
本講演のベースとなるのは「HireVue AIアセスメント」という、米国発祥の録画動画から将来の活躍人材を予測するコンピテンシー(社会人基礎力)を自動判定するソリューションです。
当日はこの最新テクノロジーと心理学の知見を使ったAI選考による評価と、面接官の評価との比較分析を通じて、具体的にどのようにAIが面接官の能力を上げたのか、その具体的事例や、最先端のAI選考で判定できることとできないことについて、利用顧客の声を交えてご紹介いたします。
AIの社会実装に当たって留意すべき法的リスクについては、米国HireVue社が世界のHRテクノロジー業界を代表して関係当局の矢面に立って矢継ぎ早に対応を行っています。その取り組み事例を通じ、今後日本においても成すべきことについて解説いたします。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
私たちは「Work Happy!な世の中を創る」をパーパスとして、グローバルの最新HRテクノロジーとその背後にある考え方を日本市場に展開し、日本企業の人材マネジメント変革の実現を後押ししています。
12年前には採用・配置・育成・評価・登用に跨る統合型タレントマネジメントソリューションを、また6年前に採用領域への録画動画の活用ソリューションを真っ先に日本市場に持ち込み、日本企業に対して新たな視点・価値観や具体的なハウツーを提供してきました。
今回のAI選考ソリューションにつきましても、「面白い!」「こういうのが欲しかった!」「こういう時代が来たか!」と感じていただければ幸いです。
- 田中 義紀氏(たなか よしのり)
- タレンタ株式会社 代表取締役社長兼COO
- 外資系IT企業複数社を経てタレンタ株式会社に参画。2010年よりHR領域に特化し、業務効率化や高度化を狙った最先端HRテクノロジーの発掘や心理学の知見を活用した適用手法を開発しサービスとして展開している。慶應義塾大学院理工学研究科管理工学専攻修了。1994年東京箱根間往復大学駅伝競走メンバー。
「日本の人事部」「HRカンファレンス」「HRアワード」は、すべて株式会社HRビジョンの登録商標です。
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