講演者インタビュー
社員のスキルの可視化と定量化をどう進めるか?
~エンゲージメントを高める「セルフジョブ定義」とは~
株式会社プロゴス 取締役会長
安藤 益代氏
「自社の事業戦略を担う人的資本は確保・育成できているのか?」この問いに答えるためには、成果創出に必要なジョブ定義とスキルセットの把握という基本からの積み重ねが求められます。本講演ではグローバルレベルで通用するジョブ定義とスキルの可視化をテーマに取り上げ、社員一人ひとりが主体的に自分のジョブやスキルアップに向き合うための手法「セルフジョブ定義」や国際通用性のあるスキルについてご紹介します。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
人的資本開示への関心が高まり、自社の取り組みを検討されている人事担当者の方も増えていると思います。とりわけ、ジョブ定義やスキルの可視化は人材育成への投資の費用対効果を見る上での基盤と言えます。
本講演では、次のような方のお役にたつ情報をご提供します。
・ジョブ定義や社員のスキルの可視化の具体的な作成手順を知りたい方
・スキルの可視化を配置や育成に有効に活用したい方
・グローバルリーダーのスキルの再定義の必要性を感じている方
・国際通用性の高いジョブ定義・スキルの可視化に興味がある方
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
多くの企業は、ポストコロナの中期経営計画において、グローバル戦略を成長の柱に位置付けています。グローバル戦略を実現するには、必要な人材の確保・育成の裏付けが必要です。予測不能で変化の激しいビジネス環境下で、M&Aによるイン・オーガニックな成長、グローバルな機能組織の運営、まったく新しい事業の推進などを担う人材です。そのためには、実効性のあるジョブ定義とスキルの可視化が不可欠です。
本講演では、グローバルレベルで通用する「ジョブ定義」「スキルの可視化」について、実践的な策定手法をご紹介します。ジョブ定義については、企業戦略をふまえつつ、社員のエンゲージメントを高める「セルフジョブ定義」という手法をご紹介。グローバル標準のデータベースからの国際通用性も担保できる、ユニークなスキルとジョブの定義方法もご紹介します。スキルの可視化では、個々の社員の能力・スキルを効果的に開発していく育成施策について、事例も交えながらご紹介します。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
「スキルは労働市場における通貨である」
これは、世界的に進行しつつあるスキル基軸の雇用市場と働き方へのシフトを象徴する言葉です。
人的資本開示への動きは、やらなければいけない義務でなく、人材戦略を刷新するチャンスです。企業人事施策に有用なグローバルに通用するスキルやジョブの定義に関する実践的な手法をご紹介します。
- 安藤 益代氏(あんどう ますよ)
- 株式会社プロゴス 取締役会長
- 野村総合研究所、ドイツ系製薬会社勤務後、米国にて大学院/企業勤務経験を経て帰国。グローバル人材育成分野にて25年の経験を有する。国際ビジネスコミュニケーション協会、EdTech企業の執行役員を経て2020年より株式会社レアジョブグループ・株式会社プロゴスに参画。人材育成関連で登壇実績多数。
「日本の人事部」「HRカンファレンス」「HRアワード」は、すべて株式会社HRビジョンの登録商標です。
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