講演者インタビュー
真のダイバーシティ経営とは? ~持続的な成長に必要な「深層のダイバーシティ」~
タレンタ株式会社 代表取締役社長兼COO
田中 義紀氏
ダイバーシティ経営の推進に当たっては、性別、年齢、国籍や障害の有無といった「表層のダイバーシティ」に加え、社員一人ひとりの価値観や仕事観といった「深層のダイバーシティ」へのアプローチが重要となります。本講演では、「深層のダイバーシティ」に関する現状や課題に関する整理と、「深層ダイバーシティ」をインクルージョンし自社の持続的な成長につなげるアプローチを解説します。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
本講演は、組織開発責任者・ご担当者やダイバーシティ推進責任者・ご担当者向けのセミナーで、以下の課題を持つ方々のご参加を想定しています。
・ダイバーシティの推進をイノベーション創出や生産性向上など、企業の持続的な成長に結び付けられていない
・ダイバーシティの推進自体が目的化してしまっている
・ダイバーシティの推進により多数層と少数層の間に乖離が起こっている
・リモートワークの進展により社員間の関係性が希薄になってきていると感じる
・最近の若手社員が理解できないという管理職層が多い
・若手社員の離職が増加している
・キャリア採用においてミスマッチや早期退職が多い
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
昨今の社会・経営環境の激変は、日本人の働く意識に大きな変化をもたらしました。今後も、日本人の働き方は性別や年齢層に関係なく、さらに多様化していきます。企業としては社員一人ひとりによる生産性の発揮と企業の持続的成長を実現するために、人的資源を「心を持つ資源」と捉え、社員一人ひとりの「心の中」、つまり価値観や仕事観といった「深層ダイバーシティ」について真正面から問いかけ、それらに駆り立てられる力で目の前の業務に取り組むカルチャーの醸成が必要となります。
本講演では真のダイバーシティ経営に向けた、社員一人ひとりの深層ダイバーシティの把握とインクルージョンのアプローチをご紹介いたします。
本講演のベースとなるのは「Fuel50」というニュージーランドの女性の組織心理学者2名が開発したソリューションで、経済産業省が主催する「持続的な企業価値の向上と人的資本に関する研究会」最終報告書(人材版伊藤レポート)に、「テクノロジーによる個人の自律や企業文化の浸透を促すツールの例」として掲載していただきました。
ニュージーランドは現在国のトップ(首相)が女性で、在任中に出産・産休を取った始めての現役首脳と言われています。当日はそのような国で開発された最新テクノロジーと心理学の知見を使って、どのように社員一人ひとりの深層ダイバーシティを把握し、インクルージョンをしていくのかについてお話しいたします。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
私たちは「Work Happy!な世の中を創る」をパーパスとして、グローバルの最新HRテクノロジーとその背後にある考え方を日本市場に展開し、日本企業の人材マネジメント変革の実現を後押ししています。
12年前には採用・配置・育成・評価・登用にまたがる統合型タレントマネジメントソリューションを、また6年前に採用領域への録画動画の活用ソリューションを真っ先に日本市場に持ち込み、日本企業に対して新たな視点・価値観や具体的なハウツーを提供してきました。
本ソリューションとその背後にある心理学の知見につきましても、「面白い!」「なるほど!」「こういうことか!」と感じていただけたら幸いです。
- 田中 義紀氏(たなか よしのり)
- タレンタ株式会社 代表取締役社長兼COO
- 外資系IT企業複数社を経てタレンタ株式会社に参画。2010年よりHR領域に特化し、業務効率化や高度化を狙った最先端HRテクノロジーの発掘や心理学の知見を活用した適用手法を開発しサービスとして展開している。慶應義塾大学院理工学研究科管理工学専攻修了。1994年東京箱根間往復大学駅伝競走メンバー。
「日本の人事部」「HRカンファレンス」「HRアワード」は、すべて株式会社HRビジョンの登録商標です。
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