講演者インタビュー
人間的な視点を踏まえた「ファシリテーションの真髄」~トップファシリテーター楠本和矢が伝える要諦
HR Design Lab. 事業変革コンサルタント/プロファシリテーター
楠本 和矢氏
ファシリテーションスキルの底上げは、生産性向上を図るための必須テーマです。様々な方法論はあれど、真に役立つ内容とは、実際に膨大な数のファシリテーションを行う中で培った「実践知」に基づき生まれたもの。「オンライン」での活用を視野に入れ、筋論だけではない、人間的な視点を踏まえた、現実的な実践の方法などを、年間で100本以上の研修をこなすファシリテーター、楠本和矢が解説します。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
本講演は「働き方改革」「生産性向上」をテーマとして掲げる全ての企業が対象です。全ての企業活動の原点は「コミュニケーション」にあります、中でも、知恵を引き出し取り纏め、質の高い合意形成を図るための「ファシリテーションスキル」が、その一丁目一番地にあります。そのスキルの底上げ無くして、生産性向上は為し得ません。
今や在宅ワークがスタンダードとなり、マネジャーと部下との接点のほとんどが、「業務上のコミュニケーション」となってしまいました。昔のように、そのスキルの弱さを業務外でのやり取りでカバーすることは不可能です。そんな時代において、部下を動かすためのコミュニケーションの技法として、「ファシリテーション」が益々重要となり、多くの企業がそれに気づき始めています。
今、マネジャーやミドルマネジャーに対し、当該スキルの底上げを図りたいと考える育成ご担当者の方に、ぜひ参加いただければと存じます。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
「ファシリテーション」というテーマは、既に多くの企業が導入を進めていますが、まだ遅くはありません。株式会社博報堂コンサルティング HR Design Lab.が提供するプログラム「ファシリテーションJAM」は、普段のコンサルティング業務で我々が培ってきた実践的ノウハウが詰まった、当社シリーズの中でも大変人気のあるプログラムです。
ファシリテーションとは、単なる会議の運営技術ではなく、リーダーシップを発揮するためのスキルそのものです。リーダーとして社内会議やプロジェクト、商談などの場で、さまざまな障壁をうまく整理解決し、議論をリードし、合意形成に運ぶための考え方とテクニックを、豊富なトレーニングを通じて習得することができます。
研修内容は、「パワーファシリテーター」になるための【6つの要素】で構成されています。
(1)議論の全体構造をデザインできる
(2)議論にアンテナを張り、問いが立てられる
(3)意見を整理し、的確な意思決定ができる
(4)オンラインで。適切に振る舞うことができる
(5)グラフィックを効果的に使いこなせる
(6)議論のスタックから抜け出せる
全てのセッションで繰り返しの演習を行い、徹底したプラクティスで、「わかった」を「できる」に極力近づけていきます。「HRカンファレンス」では、上記研修内容の抜粋版を体験していただきます。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
特に今回のテーマである「ファシリテーション」というテーマに関しては、我々が実際に日々のコンサルティング業務で行っているものです。だからこそ「単なる教科書的な概念」でななく、膨大な現場での業務を通じ培ってきた、本当に使える生のノウハウをお伝えできるのです。
単なる概念の詰め込みでは、再現性に欠けます。我々が現場で試行錯誤しながら培った知見を体系化したプログラムだからこそ、リアリティーを持って伝達できるのです。まさにこれこそが、他社にはない我々の最大の独自性であり、強みと言えます。そんな我々のノウハウを凝縮した自慢のプログラムを、ぜひご期待ください。
- 楠本 和矢氏(くすもと かずや)
- HR Design Lab. 事業変革コンサルタント/プロファシリテーター
- 神戸大学卒。丸紅株式会社、外資系コンサル会社を経て現職。多くの企業支援案件の統括役を努める、某社のHR専門組織の代表に着任後、実践に基づくHRソリューションを開発提供。著書に『トリガー 人を動かす行動経済学』『パワーファシリテーション』『人と組織を効果的に動かす KPIマネジメント』など
「日本の人事部」「HRカンファレンス」「HRアワード」は、すべて株式会社HRビジョンの登録商標です。
当社はプライバシーマーク取得事業者です。類似のサービスやイベントとの混同にご注意ください。