講演者インタビュー
当事者が語る「仕事と介護の両立」の難しさ
~人事として、企業・従業員のためのプラスαな支援策を考える~
株式会社ユメコム 代表取締役 シニアライフ・カウンセラー
橋本 珠美氏
せっかく制度や従業員向け支援サービスを用意していても、利用が少ないことはありませんか。本講演では、ダブルケア(育児・介護を同時に担う)を経験している登壇者が、綺麗ごとでは片付けられない、働きながら介護をすることのリアルをお話しします。介護経験から話す、両立の準備と心得。そして、会社にできる効果的な「従業員が介護を機に離職しなくて済む」支援策について他社事例を交えながら三つのポイントをお話しします。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
「働きやすさ」や「働きがい」の意識を高めるためには、ワークライフバランスの取り組みが必要となります。
そして、その取り組みを浸透・定着させることは不可欠です。
本講演では、仕事と介護の両立支援にフォーカスし、
超高齢社会の時代に合った、効果的な支援策や他社事例を、自身の両立体験を交えてご紹介します。
特に、以下のような課題をお持ちの方におススメです。
・管理職、従業員の理解を深めたい
・制度整備等しているが次の策を検討したい
・十分に支援の準備をしているが利用者が少ない
・支援を進めるための材料がほしい
・制度は伝えているが浸透していない
・人事として支援の限界を感じている
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
ダイバーシティ推進を取り組む上で、多様な人材の活躍を支援することが重要です。
特に、個人のライフイベントにフォーカスすると、ワークライフマネジメントを企業が率先して行い、働きやすい職場環境づくりにおいて、整備、推進、改善を繰り返す必要があります。
今回の講演では、現状の制度設計が社内環境に合っているのか、人事・ダイバーシティとしてどのような策、改善点が必要なのかについても触れながら、管理職として介護・育児・仕事に実際に取り組んだでいる講師の両立体験記から学ぶ、企業側と従業員側、両方の側面からみた「準備と心得」、そして、環境整備において必要な3つのポイント(制度設計・周知の具体的手法・コミュニケーションの取り方)について、実際の「仕事と介護の両立支援」に取り組む企業の事例を交えて詳しくお話しします。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
「介護のことは知られたくない」「職場の仲間に迷惑をかけたくない」などの理由から、制度を使わずひとりで抱え込む人がいます。また、「介護はセンシティブな問題であることから介入しにくい」と考える企業もあるようです。
悩みを抱え離職という結論に至ってしまった場合、会社も従業員も幸せになりません。
従業員だけではなく、企業としても事前準備と心構えが必要です。
企業として今何をすべきか。どう準備をしておくべきなのか。
超高齢社会でも安定した成長企業になるために、「働きやすい職場環境づくり=ワークライフマネジメント」を適切に整備し、誰もが働くことの喜びを感じられるお手伝いができれば幸いです。
- 橋本 珠美氏(はしもと たまみ)
- 株式会社ユメコム 代表取締役 シニアライフ・カウンセラー
- 2001年株式会社ユメコムを起ち上げ、高齢者と高齢者を抱える現役世代のための相談窓口「シニアサポートデスク」「ワーク&ケアヘルプライン」を運営し、幅広いお悩み(介護・相続・すまいなど)にお応えしている。相談窓口の実例と自身の両立経験を取り入れたセミナー活動は好評を得ている。
「日本の人事部」「HRカンファレンス」「HRアワード」は、すべて株式会社HRビジョンの登録商標です。
当社はプライバシーマーク取得事業者です。類似のサービスやイベントとの混同にご注意ください。