株式会社HRインスティテュート コンサルタント
小島 潤子氏
職場内のコミュニケーション不全などのお悩みを抱える皆さまに、ぜひご参加いただきたいのが「MOMA=My Office My Art」コース。本プログラムは、企業の「ミッション・ビジョン・理念」を表すさまざまな言葉を、参加者同士で考え、その意味を発見することを目的としています。
抽象度が高い言葉の意味を一緒に考え、相互理解を深めていくことで、深いコミュニケーションを実現。
本プログラムを通じて、貴社の組織活性化を実現してください。
アートに触れながら、考える喜びを共有したい
―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。
小島:企業のミッション・ビジョンをテーマに展覧会を創るプログラムの体験版です。多くの人が共有するミッションなどの言葉は、あえて抽象度を高くしています。そのため、平易に捉えられ、言葉の深さが見過ごされがちです。しかしそこには、個人の人生の方向性と会社の方向性を重ね合わせる鍵が眠っています。
たとえば、HRインスティテュートのミッションは「主体性を挽き出す」です。しかし、主体性の意味について定義がガチガチに決まっている訳ではありません。挽き出すあり方は、個々人が自分なりにしっかり考える必要があります。自分はなぜその会社にいるのか、何をしたいのか、何をすべきなのか、何ができるのか、について考え続けるための一つの切り口がミッションやビジョンの言葉であるとも言えます。もちろん、ひとりでじっくり考える時間も素敵ですが、今回は、たくさんの人々と多様な解釈を共有する豊かな学びの時間をご提供できればと考えています。
本体験版では企業のミッション・ビジョンの代わりに、抽象度の高い言葉をテーマにした「展覧会」を作っていただきます。「展覧会」にはコンセプトが必須です。きっと、皆さんの言葉の解釈は多様です。混沌(こんとん)とするかもしれませんが、きっと新しい何かが産まれます。産みだすよろこび、創りだすよろこび、考える喜びをみなさんと共有できることを、心から楽しみにしています。
―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。
小島:私は、HRインスティテュートで、コミュニケーションを軸にした研修プログラムの開発を担当しています。社会文化的なふるまいを勝手に身に着けてしまう「大人」をいかにほぐすかをテーマに、研究と実践をつなげています。アートをモチーフとして活用するアートフルシンキングプログラムを3年前から立ち上げ実践中です。
2012年に、青山学院大学社会情報学研究科ヒューマンイノベーションコース前期博士課程を修了。論文「ほぐす」ラーニングデザインを、2012年日本教育工学会課題研究「豊かな協調を導くデザイン原則の確立に向けて」にて発表しました。
また、ワークショップユニット「はら塾カフェ」を立ち上げ、HRインスティテュートの拠点でもあるビジョンハウスを地域に開くための活動を展開しています。縁側ワークショップなど、既存のワークショップのスタイルにこだわらない実践と0からのコンテンツデザインができる最強ユニットです。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
小島:アートと言っても、描く工程はありません。「絵は描けない」「アートは苦手」という方も楽しんでいただけるように、コンテンツを創りました。今回は展示を創ります。こちら側で用意したさまざまな素材を工夫して展示していただきます。展示のコンセプトと、展示の仕方の工夫が肝です。今までとは一味違うアートとのかかわり方を通じて、楽しく自分の中身を再発見していただくことができたら幸いです。展示のタイトルは当日までのお楽しみに! 感覚的なものを言葉にする難しさと楽しさ、言葉に頼っていたものを感覚で取り戻す難しさと楽しさ、どちらもとても素敵なことだと思っています。みなさまと一緒に時間を過ごせる事を楽しみにしております。
- 株式会社HRインスティテュート
コンサルタント - 小島 潤子氏(こじま・じゅんこ)
- 経営コンサルティングを中心に、人材育成コンテンツの開発に従事。ワークショップ手法を取り入れた、やわらかい企業現場実現を目指すアプローチを実践。 2012年日本教育工学会長崎大会課題研究K-2「豊かな協調を導くデザイン原則の確立に向けて」企業研修における「ほぐす」ラーニングデザインの実践記録を発表
- 日本の人事部「HRカンファレンス」事務局
- 〒107-0062 東京都港区南青山2-2-3 ヒューリック青山外苑東通ビル6階
- E-mail:hrc@jinjibu.jp