コンティニュウ株式会社 代表取締役社長 (社)コーチアプローチファシリテーター連盟理事長
大山 裕之氏
メンタルヘルスを積極的な戦略に変えることで、企業が活性化します。メンタル界の第一人者“渡部卓”が企業に変革をもたらすメンタルタフネス経営について、マネージャー育成のスペシャリスト“大山裕之”がメンタルに対応する人材育成の実践実例を、「コーチアプローチファシリテーション」という「人間力」 をベースとする理論・概念を通じて明快に解説します。信頼、共感から笑顔で組織を動かせる人材育成のヒントをお伝えします。
これから企業が行うべきメンタルヘルス対策とは
―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。
大山:メンタルヘルス対策は、対応するという概念ではなく、社員の精神的健康を積極的に経営に取り入れようとすることで戦略に変わります。本講演の第1部では、メンタル界の第一人者である渡部卓が、企業に変革をもたらすメンタルタフネス経営について解説。第2部では、私、大山裕之がメンタルに対応する人材育成の実践事例を、「コーチアプローチファシリテーション」という「人間力」をベースとする理論・概念を通じて、解説します。
ビジネス環境が大きく変動している今、企業には改めて人材の重要性を再認識した上で、社員の意識改革を行うことが求められています。その中でも、特に管理職・マネージャーの果たすべき役割は大きく、部下のメンタル面をしっかり掌握することが必要不可欠となっています。本講演では、リスク回避としてのメンタルマネジメントではなく、経営戦略として管理職とともに取り組む施策についてお話しします。メンタルに対する、パラダイムシフトを起こします。
また、この考えはメンタルヘルスだけでなく、ハラスメントについても大きく効果を発揮します。また両講師とも中国での活動経験が多く、今後のグローバルな経営戦略においてもとても重要なファクターであると考え、その点についても言及いたします。
―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。
大山:メンタルヘルス対策の方法や知識についてはある程度理解できても、実際にマネージャーがどんなトレーニングを積み、どんな視点を持つべきかを、トレーニング含めて実践できるカリキュラムは、ほとんどなかったのではないでしょうか。病んでしまった方への対処はもちろん重要です。しかし、今求められているのは、メンタルの基本知識をしっかり身に付けた上で、部下の感情を理解し、共感した上で意欲高く共に仕事をしていく、真のリーダーシップをもったマネージャーの育成です。
つまり、「人間力」をもったマネージャーが必要になっているのです。私どもは、この3年間「人間力」をどのように理解し身に付けるかについて、真剣に取り組んで参りました。また、さまざまなトレーニングを実践し、海外を含む約8000人のアンケートの結果などから、原理原則に基づいた効果的な方法を見出しました。
それは心理学、脳科学的見地から人間そのものの本質を理解し、自分自身を理解し気づくことから始まります。人間をより理解すること、自分を理解し他人を理解することこそが、「人間力」育成の第一歩となります。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
大山:メンタルヘルスを対処法とし、一部の人の問題として取り扱うのではなく、CSR的見地から全社員にとっての安心・安全の場を作ることが、企業を活性化し、強い組織にします。これこそ、メンタルタフネス経営です。実現するためには、メンタルの知識と、人間の本質心理を理解して部下に安心・安全の場を提供できるマネージャーが不可欠です。
メンタルに対する見方を革新的に変化させてください。人はみな、幸福になるために働いています。その原点に立ち返り、これからの企業戦略の中で、マネージャーの意識を変革する教育の重要性を再認識されると、本当に幸福な上司、部下、組織、会社ができていくと確信しています。ご参加いただいた方には、コーチアプローチファシリテーションの小冊子を差し上げます。
- コンティニュウ株式会社
代表取締役社長
(社)コーチアプローチファシリテーター連盟理事長 - 大山 裕之氏(おおやま・ひろゆき)
- 大手電機メーカー、コンサルティングファームを経て人財育成の重要性に気づき独立。心理学、脳科学を駆使し「人間力」をベースとしたコンテンツを開発。組織風土変革プロジェクト、中国での講演研修を多数行う。コーチアプローチファシリテーションを中心に、メンタル、グローバル人材か等幅広い分野で活動。笑顔の講演が魅力。
- 日本の人事部「HRカンファレンス」事務局
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